9番トラックに収められた最後のソロ曲はJINの「Awake」です。ピアノとストリングの旋律が合わさった感性R&B曲ですが、少年が成長する過程を表現したような構成が際立っています。爆発力まで備えたJINのなめらかなボーカルを楽しむことができます。
なんと15曲がたっぷり詰まったアルバムです。ソロ曲の次にはユニット曲の10番トラック「Lost」と11番トラック「BTS Cypher 4」が登場します。ボーカルライン(JIN、V、JIMIN、JUNG KOOK)とラッパーライン(RM、SUGA、J-HOPE)の曲です。
「Lost」の場合、道を失って迷う少年たちの成長物語を扱った曲です。4人のメンバーの多彩なボーカルが、次第に盛り上がるパワーあふれるヒップホップビートによく溶け込んでいます。感性とエネルギーをすべて満たしてくれる名曲だと考えます。「BTS CYPHER 4」は誰が何と言っても気にせず、自分だけの道を行くという強い自己肯定感を表現したヒップホップトラックです。4人のメンバー全員が力を抜いて余裕を持って語るスタイルのラップが特徴です。
アルバム後半には団体曲があります。12番トラック「M I Long」は、憎しみと狂気でいっぱいのクレイジーな世界に向かって投げかける痛快なメッセージが楽しい曲です。ヒップホップビートにカントリー風のギターとハーモニカサウンドを合わせてエキサイティングな雰囲気を強調しました。
13番トラック「21世紀少女」は、21世紀を生きる若者に伝える応援のメッセージを扱った曲です。「私たちはみな、愛される資格がある」という肯定的なメッセージを豊かなヒップホップサウンドに合わせて愉快に解き放ちました。14番トラック「2!3!(それでも良い日がもっと多いことを)」は、チームのあいさつをタイトルにつけた「ファンソング」です。ファンに向けた感謝の思いを表現した率直な歌詞が感性的でリズミカルなヒップホップビートが調和してあたたかいエネルギーを与える曲です。曲の終わりにサブテーマでもある「それでも良い日がもっと多いことを」を合唱する区間が余韻を残します。
アルバムの最後は15番トラックである「Interlude:Wings」が飾ります。清涼感あふれるハウスベースのビートと「飛べ僕よ、飛んで、僕は飛んでいく。赤く染まった翼を精一杯」という希望の歌詞がときめきを与えます。「WINGS」は結局このように誘惑に陥った若者たちが成長を成し遂げて話が結ばれます。成長を成し遂げた「BTS」は、翌年発売した後続作である「Spring Day」を追加で盛り込んで、この時代の若者を慰めました。
「BTS」は「WINGS」の発売以来、以前より一層力強く羽ばたいて浮上しました。アルバムが出る時は「もっと頑張ってビルボードホット100にも入ってみたいし、年末の授賞式で大賞も一度はもらってみたい」と明らかにしましたが、すぐにその夢をすべてかなえました。
いつのまにか「WINGS」発売後7年が過ぎ、「BTS」はデビュー10周年を迎えるチームになりました。彼らは「BTSフェスタ」を盛大に開催し、グローバル「ARMY(ファンクラブ名)」と10周年の瞬間を一緒に楽しんでいます。9日には10周年記念の新曲「Take Two」も発売しました。「情熱と純粋な心を常に大切して活動していく」と誓った彼らが、今後も全世界の人々が楽しむ音楽ジャンルに生まれ変わったK-POPのアイコンにふさわし素敵な歩みを続けることを楽しみにしています。