“アイドルオーディション番組全盛期”…現役アイドルが自らサバイバルに挑むのはなぜ?


サバイバル番組に挑むアイドルが、相次いでいる。

大手芸能事務所がローンチした新鋭アイドルが、K-POPシーンに地殻変動を起こしている間、立ち位置が弱くなったアイドルたちが新しい活動の動力を得るため、果敢な挑戦に乗り出している雰囲気だ。

ことしは“4世代アイドル”に区分けされる大手芸能事務所所属の新人グループが相次いで登場し、活躍するなかで世代交代の流れが激しかった。流れを主導したのは、ガールズグループだ。それぞれHYBE LABELS傘下のADORとSOURCE MUSICからデビューした「NewJeans」と「LE SSERAFIM」は、それぞれ単一アルバムで40万枚と70万枚以上(以下サークルチャート集計基準)の売り上げを記録した。




JYPエンターテイメントの「NMIXX」も、50万枚以上のアルバム売上高を上げ、頭角を見せた。また、それぞれSMエンターテイメントとSTARSHIPエンターテインメントの次世代を担うと期待される「aespa」と「IVE」は、“ミリオンセラー”アルバムまで誕生させ、K-POPアルバム市場の成長の一軸を担当した。

ボーイズグループの中では、HTBEのまた別レーベルBELIFT LABに所属する「ENHYPEN」と、YGエンターテイメント所属の「TREASURE」が単一アルバムで80万枚ほどのアルバム売上を記録し、成長傾向を立証した。

そんな中、中小規模の事務所に所属する新人グループやメンバーの離脱、入隊などの理由で停滞期や下落傾向にあるグループは、立ち位置が狭かった。「HOT ISSUE」、「BVNDIT」、「Bling Bling」、「bugAboo」など、解散を宣言して消えていった新人グループも多数だ。


このような雰囲気の中、新規のサバイバル番組が“リブート”のための場になった形だ。来年2月に初放送を予定しているMnetの新男性アイドルオーディション番組「BOYS PLANET」には、音楽番組で1位も取ったことのある元「PENTAGON」のフイをはじめ、現役アイドルが多数参加していることが分かり、K-POPファンの関心を高めている。

またJTBCは、あえて現役アイドルを参加対象にした男性アイドルサバイバル番組「PEAK TIME」のローンチを準備中だ。カカオエンターテイメントは、現実世界を生きる女性アイドルが、“バーチャルガールズグループ”としてデビューするための挑戦期を描く「少女リバース(RE:VERSE)」を来年1月に披露する。

先立って、多くのアイドルがサバイバル番組を通じて“再デビュー”挑戦に乗り出し、成功事例も作り出している。昨年、「CLC」のメンバーだったチェ・ユジンがMnetの女性アイドルサバイバル番組「GirlsPlanet999」に参加し、「Kep1er」のメンバーとして再びデビューに成功し、人気を集めた。

サバイバル番組に挑むアイドルの動きが、来年のK-POPシーンの流れにどのような影響を及ぼすことになるのか注目だ。オーディション番組に所属歌手を参加させたある音楽事務所の関係者は、「来年、大手事務所が予告したとおり、新人ボーイズグループを相次いでローンチすれば、中小事務所のアイドルの立ち位置はさらに弱くなるだろう」として、「所属歌手がデビュー組に入らなくても良い。新しい新鋭グループが登場する前に、オーディション番組で話題性を得てファンダムを確保し、活動を続けていく力を得ることを希望している」と話した。

WOW!Korea提供

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2022.12.27