グローバルグループ、BTS(防弾少年団)が15日午後6時から南部・釜山の釜山アジアド主競技場で、2030年国際博覧会(万博)の釜山誘致を願うコンサート( WORLD EXPO 2030 BUSAN KOREA CONCERT)「 BTS <Yet To Come> in BUSAN」を開く。釜山港国際旅客ターミナルの屋外駐車場と海雲台海水浴場では大型スクリーンを利用したライブビューイングが行われる。
公演は1時間半を予定。釜山アジアド主競技場ではBTSのファンクラブ会員約2万人を含む約5万2000人が観覧する。釜山港国際旅客ターミナルのライブビューイング会場には約1万人が入場する。いずれもチケットは完売した。海雲台(ヘウンデ)海水浴場でのライブビューイングはチケット制でなく、誰でも来場できる。釜山市は2000人ほど集まると予想して観覧エリアを設けたが、その外側からでも自由に見ることができる。
釜山市は、BTSファンと観光客が釜山に詰め掛けても宿泊施設不足による大きな混乱はないとみている。市内の宿泊施設の客室数は8万室程度あり、チケットを必要とする2会場の観客数より多いため。ただ、海雲台をはじめとする観光地や公演会場周辺では宿泊需要が集中すると予想されることから、点検を強化している。これまでにインターネット上での公演チケットの転売や、一部の宿泊施設による大幅な料金引き上げなども見られたが、一時期に比べるとこうした動きは収まっている。
警察は万一の事故への備えや観客を分散させるための誘導、交通整理などのため、231人の警察官と八つの中隊を投入する。自治体や消防、交通公社などの関係機関からも2700人が安全管理に当たる。
会場には救急時に備えた救急医療所が設置され、地域の医療機関などと連携する。周辺には消防関係者や、消防車、救助・救急車など26台の車両が配置される。
この日、高速鉄道のKTXは上下線各2本、SRTは上下線各1本を増便し、釜山金海軽電鉄は運行本数を24本増やす。
ソウル郊外の仁川国際空港と釜山の金海国際空港を結ぶ国際線乗り換えのための国内便を1日2回運航し、釜山と日本を結ぶ旅客機は週3~7往復追加の運航とする。
釜山都市鉄道(地下鉄)1~4号線をいずれも50本増便し、会場を経由する市内バスとコミュニティーバスは34台増車する。
市内はBTSファンを歓迎する雰囲気に包まれている。釜山アジアド主競技場と釜山港国際旅客ターミナルの一帯は、BTSと万博誘致活動のフラッグ広告が2000枚以上掲げられた。釜山市庁や広安大橋、釜山タワーなどのランドマークはBTSシンボルカラーの紫でライトアップされている。
15日午後9時からは広安里海水浴場で万博誘致を願う大規模なドローン(小型無人機)ショーが行われる。
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