デビュー14周年を迎えた日、歴代級の大型コンサートを繰り広げたIUは、心を込めて準備した華やかな舞台と妖精のような音色で観客に魔法のような時間をプレゼントした。
18日午後7時、ソウル松坡区(ソンパク)蚕室(チャムシル)総合運動場オリンピック主競技場(以下、蚕室主競技場)でIUの単独コンサート「The Golden Hour:オレンジの太陽の下」が行われた。IUが2019年にツアーコンサート「Love、Poem」を行った後、約3年ぶりに開催した単独公演だ。
記者が現場に到着した午後4時ごろ、蚕室主競技場の周辺はIUファンで賑わっていた。ファンはグッズ販売台でペンライト、フード付きTシャツなどを購入し、ポスターと蚕室主競技場を背景とした写真を撮影してフェスティバルのような雰囲気を楽しんだ。
20代の男性ファンA氏は、「昨年からファンクラブ『ユエナ』の会員として活動したが、コロナ禍のためにコンサートがなくて残念だった。早く公演を見たい」として「高音パートが印象的な曲である『子供と私の海(My sea)』の舞台が一番楽しみだ」と話した。
20代の女性ファンB氏は「高校生のときに勉強がつらい時にIUの歌を泣きながら聞いて慰められた。コンサート会場に来たのは初めてで、ときめいて嬉しい」と話した。
家族単位の観客も目立った。40代の男性ファンC氏は「IUファンである小学校4年生の息子と一緒に来た」として「私も『Good Day』に熱狂していたIUファンだから公演が楽しみだ」と話した。
IUは約2時間30分にわたる公演で、アンコール曲を含む20余曲を歌って観客の期待を満足させた。公演の序盤部にIn ear(イン イヤー)が立つ続けに問題を起こすという突発状況が起こったりもしたが、揺るがないライブの実力でベテランミュージシャンらしい姿を見せた。
公演は大きく3部に分かれて行われた。まず1部は多彩な音楽で構成され、幅広い音楽のスペクトルを披露した。最初の曲は、コンサートのタイトルである「オレンジの太陽の下」という歌詞が含まれた曲である「eight」。IUは空中のブランコに乗ったまま歌を歌いながら最初のあいさつをした。その後、「Celebrity」「Dlwlrma」「君の意味」「金曜日に会いましょう」「Palette」などを順に歌った。
IUは「3年ぶりに公演であいさつすることになった」と感激した様子だった。「以前から夕暮れ時に『eight』を歌いたかったが、空がきれいな日で嬉しかった」と笑顔を浮かべた。
デビュー14周年を迎えた喜びも明らかにした。IUは「今日がデビュー14周年の記念日だ。コンサートをしながらデビュー記念日まで一緒にできて気分がいい。だから今日はうまくやる」と話しながらにっこり笑った。
1部の最後の曲として歌った「Palette」については、「今年で30代になったが、曲を書いた25歳の時ほどに素敵な瞬間を送っている。これ以上捕まえているのをやめようと思う」として、今後の公演のセットリストに載せないと明らかにして名残惜しさを誘った。
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