ホン・サンス監督(Hong Sangsoo)プロフィール
1961年10年25日、韓国、ソウル生まれ。監督、脚本家。韓国中央大学で映画製作を学んだ後、1985年にカリフォルニア芸術工科大学で美術学士号、1989年にシカゴ芸術学院で美術修士号を取得。アメリカ留学後、フランスに数か月滞在、映画鑑賞に明け暮れた。韓国に戻り、1996年に『豚が井戸に落ちた日』で長編監督デビューを果たす。男女の恋愛を会話形式で描くその独創的なスタイルから、“韓国のゴダール”、”エリック・ロメールの弟子“などと称され絶賛される。主な監督作に、『3人のアンヌ』(12)、加瀬亮主演の『自由が丘で』(14)、『正しい日 間違えた日』(15)、第67回ベルリン国際映画祭主演女優賞(銀熊賞)に輝いたキム・ミニ主演の『夜の浜辺でひとり』(17)、第70回ベルリン国際映画祭で自身初となる銀熊賞(監督賞)を受賞した『逃げた女』(20)。2021年に、25作目 『イントロダクション』で第71回同映画祭銀熊賞(脚本賞)を受賞、同年に第74回カンヌ国際映画祭のプレミア部門に26作目『あなたの顔の前に』が招待された。2022年に、最新作『小説家の映画(仮題)』が、第72回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員大賞)を受賞し、3年連続4度目の銀熊賞受賞の快挙を果たした。名実ともに韓国を代表する監督の1人として現在も精力的に作品を発表し続けている。
残された人生を、いかに心穏やかに生きていけるのか
たった1日の出来事を通して触れる1人の女性の心の深淵
【STORY】長いアメリカ暮らしから突然、妹ジョンオクの元を訪ねて韓国へ帰国した元女優のサンオク。母親が亡くなって以来、久しぶりに家族と再会を果たすが、帰国の理由を妹には明らかにしない。彼女に出演オファーを申し出る映画監督との約束を控えていたが、その内面には深い葛藤が渦巻いていた。サンオクはなぜ自分が捨てたはずの母国に戻り、思い出の地を訪ね歩くのか?捨て去った過去や後悔と向き合いながら、かけがえのない心のよりどころを見出していく、たった一日の出来事が描かれていく。
監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽:ホン・サンス
出演:イ・ヘヨン、チョ・ユニ、クォン・ヘヒョ、シン・ソクホ、キム・セビョク、ハ・ソングク、ソ・ヨンファ、イ・ユンミ、カン・イソ、キム・シハ
2021年/韓国/韓国語/85分/カラー/1.78:1/モノラル
原題:당신 얼굴 앞에서 英題:In Front of Your Face 字幕:根本理恵 配給:ミモザフィルムズ
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【公式サイト】:http://mimosafilms.com/hongsangsoo/