「イベントレポ」キム・ジュンス、デビュー19年目の歌手の貫録…”みなさんでなかったら、こうして笑って騒げる時間を作ることはできなかった”

今回の公演でも「ジニータイム」は外すことができなかった。ジュンスさえ「蒸しパンのアンコのようだ」と表現した「ジニータイム」はジュンスのコンサートのシグネチャーコーナーで、ジュンスが観客の「(アラジンの)ジニー」になって観客が準備したお願いを聞いてあげる時間だ。ジュンスは「昨年の年末コンサートでもコミュニケーションができず残念だった。私がコミュニケーションを大切にする人のひとりだ。みなさんが誰よりも愉快なことは知っているが、(新型コロナによる状況が)今回のコンサートまで長引くとは思わなかった」と残念そうだった。


これまでの「ジニータイム」は会場を訪れた観客の願いをその場で選んでいたが、今回の公演ではあらかじめ観客たちの願いを募集して抽選で3つを選んだ。箱には花の冠、クイズなど様々なアイテムが準備されていた。ジュンスは観客たちの「ジニー」になってクイズを当てて、罰ゲームを行ったりするなど「ジニタイム」を進行した。観客の要請に「ミュージカル俳優」キム・ジュンスも呼び出された。「エクスカリバー」や「デスノート」などの有名なナンバーを披露するなど、公演前の「デスノート」のPRも忘れなかった。

雰囲気を変えて「Love You More」と「蝶」を披露した。リフトに乗ったジュンスと舞台効果が調和して感性的なステージが完成した。歌手デビュー19年目のジュンスの豊かな経験を感じることができる舞台の連続だった。様々なジャンルを行き来しながら「歌手キム・ジュンス」の真価を見せ、ステージの左右に移動して観客と目を合わせた。観客は歓声の代わりに音楽に合わせて楽しくペンライトを振って公演を楽しんだ。ひとり立ちしたジュンスのファンクラブ名に関する意見にその場で話す時間もあった。


ジュンスは「『DIMENSION』はひとり立ち後の最初のアルバムだ。ギリギリの日程の中で準備するのに苦労したアルバムでもある」と告白し、「こうしてコンサートでみなさんの反応を見ながら慰労される。今後走っていける原動力を得た気がする」と心からの感謝の思いを伝えた。
公演の雰囲気を最高に盛り上げるカバー曲「さくらんぼ」は、今回の公演でもセットリストに上がった。ジュンスは「『サクランボ』こそ、みんな一緒に立って肩を組んで楽しむべき曲だが残念だ。早くみなさんと一緒に飛び跳ねることができる日が来てほしい」と願った。最後の曲を前にジュンスは「みなさんのおかげでコンサートが輝いた。みなさんでなかったら、こうして笑って騒げる時間を作ることはできなかったはずだ。とても感謝するし、幸せだ」と感想を明らかにした。

2022.03.21