軍法廷・気象庁・フェンシング…「初」にハマった韓国ドラマ界


軍検事、予報官、フェンシング選手、ドラマ内の職業が多様化
職種に対する幻想から現実へ…焦点の変化
「素材より作り方を考えなくてはならない」

地上波、ケーブル、総編、OTTまでプラットフォームが多様化し、コンテンツ数が急増した。

その分競争は激しくなり、ドラマの素材も多様化している。新しいものを探す視聴者の目と心までを捕らえるためには、差別化が必要である。既存の素材・背景を拡大するだけでなく、それまで挑戦してこなかった「初」の領域を扱うコンテンツが増えてきていることが目立つ変化である。

軍法廷・気象庁・国税庁・フェンシング相次いで「初」

先月28日に初放送されたtvN「軍検事ドーベルマン」は金のために軍検事となったドーベルマンと、復讐のために軍検事になったチャ・ウインが軍隊内の黒く腐った悪を打破しながら成長する物語を描いたドラマである。軍法廷のみを扱ったドラマは「初」である。既存の法廷ドラマと差別化を図り、戦闘・軍生活に焦点を当てた既存の軍ドラマとも異なる色を持つ。

「軍検事ドーベルマン」だけでなく、最近の放送界には「初」を素材にしたドラマが多く登場した。気象庁を背景にしたJTBC「気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?! 」、国税庁の物語を取り上げたMBC「トレーサー」、フェンシング選手が主人公として登場するtvN「二十五、二十一」などがその例である。これらのドラマは新しい素材で視聴者に新鮮さを与え、作品の完成度を高め、良い成績を出している。

「二十五、二十一」は先月27日に最高視聴率である9.8%(以下ニールソンコリア/全国世帯基準)を記録した。「気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?! 」は先月20日放送の第4話で7.8%に達した。前作「スノードロップ」の最高視聴率(2話3.9%)より2倍高い数値である。「トレーサー」もシーズン1の好評に続き、6.2%でシーズン2の幕を開けた。

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2022.03.01