新型コロナウイルスの感染拡大を受け先延ばしされた韓国映画の公開時期に注目が集まっている。
配給会社のCJ ENMは8日、米アカデミー賞4冠に輝いたポン・ジュノ監督作品「パラサイト 半地下の家族」のモノクロ版を韓国で29日に公開すると発表した。
当初、モノクロ版は2月末に公開される予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で先延ばしされた。ただ、海外では既に公開され、5月からはIPテレビ、ビデオ・オン・デマンド(VOD)でも視聴可能となるため、韓国での公開をこれ以上延期できなくなった。
また、韓国映画の新作の空白により観客数が減り続けている状況も考慮した。同社関係者は「新型コロナウイルス感染拡大の状況などによっては公開日が変更される可能性もあるが、できるだけ毎月新作を公開する計画だ」と話している。
しかし、多くの作品の場合、新型コロナウイルスの余波がいつ収まるのか見当がつかず、様子見の状態だ。最近の国内の1日当たりの映画観客数は1万人台で、作品を公開しても損益分岐点を超えるのは容易ではない状況が続いている。
政府は1日、映画発展基金賦課金(チケット価格の3%)の一時免除、上半期に予定していた公開日の延期または公開中止を余儀なくされた映画約20作品を対象としたマーケティング支援などの支援策を打ち出したが、具体的な免除額や支援額などは決まっていない。
映画界関係者は「支援はスピードが重要だが、手遅れになってから支援するのか。映画振興委員会に対する不満の声が高まっている」と話している。
一方、映画振興委は「関連官庁と協議し、実行策を講じている。近く発表する予定だ」と説明した。
WOW!korea提供