SMまで買収?K-POPのすべての道がHYBEに続くのか!?

「K-POP大帝国」が誕生することになるか。HYBEが10日にSMエンターテインメント(以下、SM)のイ・スマン前総括プロデューサーの持株14.8%を総4228億ウォンで買収する契約を突然締結してK-POP業界が巨大な変化の波の前に立つことになった。HYBEは少額株主が保有したSMの持分も公開買収して最大25%の持株を追加で確保するという計画だ。
これに先駆けてカカオと手を結んだSMの経営陣が、HYBEの最大株主登載に反対した点は意外だった。この中でHYBEがSMの最大株主になり、経営権確保まで成功するかが注目されている。そうなると、「K-POPのすべての道はHYBEに通じる」という言葉が可能になるほどの強力な影響力をHYBEが備えているだけに、業界が全神経を集中させている。


HYBEはすでにBig Hit Music、Pledisエンターテインメント、KOZエンターテインメント、ADOR、SOURCE MUSIC、BELIFT LABなどをレーベルにしている。K-POP最強者BTS(防弾少年団)をはじめ、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、NewJeans、LE SSERAFIM、ZICOら多くの人気アーティストがHYBEの所属となっている。SMのアーティストラインナップも華やかだ。NCT、EXO、Red Velvet、東方神起、SUPER JUNIOR、aespaらK-POPアイドルと言えば思い浮かぶ主要なアーティストが多く含まれている。


HYBEがSMまで抱き込む場合、K-POPのアルバム市場で敵なしの最強者として君臨することになる。12日、イーデーリーが韓国の音楽コンテンツ協会が運営するサークルチャートの2022年の年間アルバムチャートのデータを分析した結果、上位100位に入ったアルバムの総販売量は6047万6914枚だった。このうちそれぞれHYBEとSM所属のアーティストのアルバム販売量の合計は1969万4779枚(32.5%)と1327万4889枚(22%)だ。両社アーティストのアルバム販売量の総合は3296万9668枚(54.5%)で昨年のK-POPトップ100レコード販売量の半分以上を占めた。
SMアーティストまでHYBEのラインナップに含まれる場合、今後K-POPのアルバム市場競争構図はHYBE対残りの企画会社の競い合いになるわけだ。これに加え、HYBEは絶対的なアルバムパワーだけでなく、SMが過去26年間蓄積してきた「K-POPヘリテージ」を一気に吸収し、歴史と正統性まで備えた企画会社に生まれ変わることになる。KANGTA、BoA、東方神起、SUPER JUNIORなどK-POP市場の根幹を築いた第1~第2世代を代表するアーティストは、高速成長を通じて規模を大きくしたHYBEが保有できなかった資産だ。

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2023.02.12