今や韓国で社会現象を巻き起こすほど爆発的な人気を獲得している『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。主役のパク・ウンビンが自閉スペクトラム症のウ・ヨンウ弁護士を演じて話題になっているが、共演者も素晴らしい俳優が揃っている。
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理想的な上司
Netflixで配信されるのを心待ちにしている人も多いことだろう。
日本でも大人気となっている『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。このドラマで、ウ・ヨンウの上司になっているのがチョン・ミョンソク弁護士である。カン・ギヨンがとても知的に演じている。
チョン弁護士は、法務法人ハンバダでシニア弁護士を務めている。ドラマでは43歳という設定だ。
彼は新人としてハンバダに入ってきたウ・ヨンウを温かく見守り、豊富な経験から巧みなアドバイスを送っている。
しかも、弁護士として自信をなくしたウ・ヨンウが辞表を提出したときは、あえて受理しなかった。
さらに、彼女が無断欠勤をしても、復帰を辛抱強く待ってくれた。そのときは、視聴者から「理想的な上司だ」と高く評価された。
まさに、頼もしいキャラクターだ。
ウ・ヨンウを守ってくれた
ハンバダにはウ・ヨンウに対して批判的なクォン・ミヌ弁護士(チュ・ジョンヒョクが演じている)がいるのだが、チョン弁護士は彼をしっかりたしなめている。
それが現れていたのが第9話の言葉だった。
ウ・ヨンウが裁判で不手際があったとき、クォン弁護士が懲罰を求めたのだが、チョン弁護士はきっぱり言い切った。
「一緒に仕事をして問題が生じたら、お互いに話をして解決すべきでしょう。いちいち罰を与えるようなやり方を私はしません」
ここまで言われたら、クォン弁護士はどうすることもできなかった。
この場面では、画面の向こうで拍手をした視聴者も多かったことだろう。
ウ・ヨンウはいっとき、ハンバダのライバルであるテサン法律事務所への移籍を真剣に検討したが、ハンバダに残って本当に正解だった。
上司がチョン弁護士であるかぎり、ウ・ヨンウの天才的なひらめきが自然に発揮されるに違いない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)