5年ぶりに再演のミュージカル「デスノート」が盛況で幕を開けた。
全世界で人気を博した日本のベストセラー漫画を原作にした「デスノート」は、名前を書くと死ぬ「デスノート」を偶然拾って悪人たちを処断する天才高校生「夜神月」と彼に立ち向かう名探偵「L」の激しい頭脳戦を緊張感あふれるように描き出した作品だ。
今回の公演で一番先に目につくのは舞台の変化だ。 公演開始前から客席全体が視針と分針の映像で覆われ、観客を緊張感の中に追い込む。鋭い線を骨組みにデザインされたグラフィック映像は音楽と場面の変化に合わせて変奏され、舞台の傾斜した床-壁面-天井まで3面で構成されたディスプレーは3mmのLED1380個で構成されている。 超高画質レーザープロジェクターが前面に1台、両面に2台設置され、仮想と現実世界を合わせた映像美で注目を集める予定だ。
キャラクターに完全に溶け込んだ俳優たちの熱演も加わった。「夜神月」役のホン・グァンホとコ・ウンソンは平凡な大学生から悪の底へと落ちて変化していく様をドラマチックに表現する。「L」役のキム・ジュンスとキム・ソンチョルは、乱れた髪から裸足で歩く姿、善悪の分からないポーカーフェイスを披露する。 独白のような歌詞から湧き出る高音の歌唱力まで聞かせ、公演への没入度を高めた。
大衆的で現代的なフランク・ワイルドホーンのナンバーは17人組のオーケストラで編曲された。 名前が書かれると40秒以内に死ぬ「デスノート」の力に気づき、「デスノート」から「キラ」の存在を知り、「L」が警告を送る「ゲームの始まり」、終始対立する「夜神月」と「L」がテニスの試合をしながら対立する「奴の心の中へ」などのナンバーが刺激的なスリルを与える。 公演は忠武(チュンム)アートセンター大劇場で見ることができる。