「個別インタビュー」ユン・ソクホ監督“「ときめきの風」が常に吹いています!”劇場初作品「心に吹く風」の魅力に迫る!

日本に韓流 ブームを巻き起こしたドラマ「冬のソナタ」のユン・ソクホ監督の初の劇場映画「心に吹く風」が6月17日、日本公開される。
公開を前に、ユン・ソクホ監督へインタビューを慣行。
ドラマの世界から映画監督を務めた経緯や北海道の雄大な自然を舞台に、初恋を忘れられない男女の愛を描いた大人の純愛ラブストーリーとなる本作の魅力に迫った。
監督へのインタビューは2度目ということで、「お久しぶりです」と笑顔で迎えてくれたユン・ソクホ監督。
和やかな雰囲気でインタビューがスタートした。

Q.ユン・ソクホ監督の初の劇場用映画となる本作のオファーを受けた一番の理由は何でしょうか?
まず、提案をいただいた時に一番に思ったことは「楽しそうだ」ということ。好奇心がすごく沸いたんです(笑)私がこの日本で、映画を撮ったらどんな作品になるんだろう?と、すごく興味が湧いたので、それが楽しみで受けました。

Q.本作では脚本も担当されましたが、舞台となる北海道に滞在されてインスピレーションを得たということですが、どんな時に、またどんなものにインスピレーションを感じましたか?
韓国国内にいるとどうしても生活の延長になってしまって、集中できないところがきっとあると思うんです。逆に慣れない土地、いつも生活していないところにいると一つのことに集中できるということがありますね。一か月間滞在しながら今まで生きてきて感じてきたこと、例えば「風」についてだったり、「愛」についてだったり、「芸術」についてだったり。(北海道滞在は)自分がずっと思っていたことを静かに集中して整理できた時間でもありました。特に富良野というところは本作にも描かれている“過去と現在の出会い”というものがあると思うんです。自然の風景から感じ取れる過去と現在の風景というものもいいモチーフになりましたし、富良野に吹く風のイメージにとても合っていて、そういったものからインスピレーションを受けました。実はスーパーマーケットに寄った時に知り合いの方に偶然会ったんですね。「あっ、こういうのがまたモチーフになることもありえるな」ということで、本作のラブストーリーのモチーフにもなりました。そういった偶然に関する色々なインスピレーションを富良野で受けることができました。(2ページに続く)

2017.06.06