明聖(ミョンソン)王后は17歳のときに夫の顕宗(ヒョンジョン)の即位によって王妃となり、世継ぎとなる長男を19歳で出産した。その長男が19代王・粛宗(スクチョン)になったのは1674年で、明聖王后は32歳だった。 高官たちから抗議を受けた 意外だが、朝鮮王朝の王妃の中で明聖王后のように「世子嬪→王妃…
韓国は土葬の国である。「人間は死ねば、身体は土に還り、魂は空に飛んで行く」という考え方が根強い。その結果、世を去った人は火葬されずに、そのまま土に埋められて、その上にお椀のような形をした土を盛られる。死者は小さな古墳にまつられるのだ。しかし、最近の韓国は事情が変わってきた。 土葬ではそれぞれの墓が小…
パク・ミニョンとソン・ガンが主演しているドラマ『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』は、韓国JTBCで放送中だが、日本でもNetflixで同時配信されている。リアルタイムで視聴できるのは本当にありがたい。 画像=JTBC 痛快なラブコメ 『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』は3月6日の放送で第…
朝鮮王朝3代王・太宗(テジョン)は、初代王・太祖(テジョ)の五男として生まれたが、後継者に指名されなかったことで「第一次王子の乱」を起こした。その後、彼はどんな行動を取ったのか。 ドラマ『龍の涙』で太宗を演じたユ・ドングン 「第二次王子の乱」勃発 芳遠(バンウォン)は、父親の太祖が退位してからいきな…
ドラマ『大風水』ではチ・ジニが太祖を演じた 朝鮮王朝の初代王である太祖(テジョ/李成桂〔イ・ソンゲ〕)。朝鮮王朝を建国したことで知られているが、彼の統治時代に、王の後継者をめぐる争いが起きている。なぜ、そのようなことが起こったのだろうか。 初代王として即位した理由 もとも…
1910年に日本の植民地になった後の朝鮮半島はどうなったのか。朝鮮総督府は天皇に直属し、日本の内閣からも独立した存在として朝鮮半島における立法・行政・軍事の権力を一手に握っていた。 土地調査事業 日本の植民地政策の根本は軍事力による統治ということだった。朝鮮総督が現役の陸海軍大将から選…
19世紀前半、朝鮮王朝の政治を完全に牛耳った純元(スヌォン)王后。彼女は一族で要職を固める勢道政治に固執したが、孫の24代王・憲宗(ホンジョン)が1849年に22歳で急死したとき、最大のピンチを迎えた。王族の中で意にそぐわない男子を排除してきたあおりで、王位を継げる人がいなかったのである。 &nbs…
KBSは『お父さんが変』などの週末ドラマで次々にヒットを放っている 東京の地上波のテレビ局を見ると、公共放送がNHKだけで、民間放送は日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京である。圧倒的に民間放送が多くなっている。これがソウルならどうなるか。 MBCの成り…
韓国では、釈迦の誕生日(旧暦の4月8日)は国民の祝日である。仏教の教祖の誕生日が祝日になるくらいだから、韓国の街中にお寺が多いかと思ったら、目立つのは教会ばかりでお寺はほとんど見えない。それはなぜなのか。 写真=植村誠 崇儒抑仏 「あれっ、お寺はどこにあるのかな」 韓国を旅していて、そう思った人はい…
日本と清は1885年4月に天津条約を結んだ。この条約では、「朝鮮半島から日本と清の両国軍隊が撤退すること」「朝鮮半島に再び兵を出すときは相互通告すること」が取り決められた。その年の夏に、興宣大院君(フンソンデウォングン)がようやく清から帰国した。それはすなわち、朝鮮王朝内部で政治の主導権争いが再び激…