王が食べる料理は全国の特産品で作られただけではなく、その調理方法もまた独特なものだった。特に歴代の王に愛された特選料理を紹介しよう。まずは、神仙炉(シンソルロ)。これは、韓国独自の高級な鍋料理である。 これが神仙炉 貴重な食材 神仙炉で使われる食材は、牛肉、松の実、岩茸、胡桃、銀杏など。それらを織り…
韓国JTBCで放送されていた『愛と、利と』は、2023年2月9日の第16話で最終回となった。主演はユ・ヨンソクとムン・ガヨン。「愛はどのように理解されるのか」ということをテーマにして、日本ではNetflixでも同時配信された。 画像=JTBC 愛の感情の変化 『愛と、利と』の主要なキャストは4人だっ…
王が食べる料理では、どんなものがいつも出されていたのか。スラサンの基本は御飯、湯、汁のある煮物、鍋物、沈菜(キムチの原型の漬物)と12種類のおかずで構成された。御飯は白飯と赤飯の二つ、ワカメスープとコムタン(牛の肉と内臓を長時間煮たスープ)も出て、どちらか好きなほうを食べられるようになっていた。 宮…
現在の韓国料理の源流が、朝鮮王朝時代の宮廷料理だといっても過言ではない。宮中で開発された調理方法が最先端の技術として庶民の厨房にも伝えられ、それが伝統として今に息づいている。 韓国の宮廷料理 一日5回の食 一般家庭で宮中と同じ食材を使うことはできなかったが、少なくとも「薬食同源」の考え方は朝鮮半島の…
11代王・中宗(チュンジョン)には3人の妻がいた。最初の妻は父が燕山君(ヨンサングン)の側近だったために追放された端敬(タンギョン)王后。2人目の妻は12代王・仁宗(インジョン)を産んですぐに亡くなった章敬(チャンギョン)王后だ。そして、3人目の妻が文定(ムンジョン)王后〔1501年~1565年〕で…
10代王・燕山君(ヨンサングン)の暴政は、臣下たちのクーデターで終結した。彼の後を継いだのは異母弟の11代王・中宗(チュンジョン)。自分の意思とは関係なく臣下のみこしに乗って王になった彼は、強引な政策を続ける側近に異論を言えなかった。 臣下に屈した王 中宗には端敬(タンギョン)王后(1…
写真=植村誠 張緑水(チャン・ノクス)〔?~1506年〕は、両班(ヤンバン)の父と妾の間に生まれた。妾の娘だった彼女は、生まれながらに奴婢(最下層の身分)にされた。張緑水は己の境遇を呪った。どうにかして自分の身分を改善しようと思った彼女は、8代王・睿宗(イェジョン)の息子である斉安大君(チェアンデグ…
韓国のエンタメ界で、兵役逃れが相次いで発覚する事態となっている。 人気絶頂の貴重な時期に軍事組織で過ごしたくないとの考えからこれまでも、エンタメ界では不正に兵役逃れようとするケースが後を絶たなかったが、昨年12月には世界的な人気を誇るグループ「BTS」のJINが入隊し、有名人の兵役の在り方にも関心が…
たとえば、ソウルの街を歩いていて感じるのは、「自動車が右側通行」「道路が広い」「坂が多い」といったことだ。さらに、注意深く見ていると、自転車に乗っている人をあまり見かけない。そこが日本の各都市との大きな違いだ。ソウルだけではない。韓国ではどの都市に行っても自転車が少ない。その理由は? 自転車に不向き…
ジェジュンやBTSのRMが読んだことで評判になっている『あなたを応援する誰か』(ソン・ミファ著/桑畑優香訳/辰巳出版/定価1430円)。実際に読んでみると、本当に心が清々しい気持ちになってくる。 韓国のロングセラー書籍 今まで韓流に関する記事をたくさん読んできた中で、桑畑優香さんが書いたものはいつも…