江戸時代に士農工商の最上位にいた武士が死罪を命じられたとき、名誉ある死に方は切腹だった。腹を切り刻むわけなので、とてもむごいことなのだが、それが武士にとっては誇りを保てる死に方だった。一方の朝鮮王朝は、どうだったのだろうか。 賜薬と呼ばれた 1392年から1910年まで続いた朝鮮王朝。その時代に、高…
古代に高句麗と百済と覇権を争った新羅には、3人の女王がいた。その中で一番最初に女王となったのが善徳(ソンドク)女王である。非常に優秀で善政を行なった王としてあまりに有名だが、その伝説の女王が傑作ドラマとして現代に蘇っている。 朝鮮半島初の女王の誕生を大胆に再現! 『善徳女王』 古代の三国時代に新羅(…
済州島(チェジュド)出身の母はよくこう言っていた。「韓国の家庭に食事を招待されたら、ご飯を少し残さなければ駄目。全部食べると、この人はもっと食べたいんだと思われて、またご飯を盛られるよ。お腹がいっぱいのときは、ご飯を少し残すのが『もう食べられません』という合図になるの」 日本では軽食で…
韓国から親しい友人が来たので、浅草を案内したことがある。彼は大変な博学で、私もいろいろと彼の意見を参考にさせてもらっていた。その彼が浅草を歩いていて、ソバ屋の前で「韓国では考えられない」と首をかしげた。それはなぜなのか? 看板の意味 韓国から来た友人が見たのは、ソバ屋が創業百年を誇示す…
王が食べる料理は全国の特産品で作られただけではなく、その調理方法もまた独特なものだった。特に歴代の王に愛された特選料理を紹介しよう。まずは、神仙炉(シンソルロ)。これは、韓国独自の高級な鍋料理である。 これが神仙炉 貴重な食材 神仙炉で使われる食材は、牛肉、松の実、岩茸、胡桃、銀杏など。それらを織り…
韓国JTBCで放送されていた『愛と、利と』は、2023年2月9日の第16話で最終回となった。主演はユ・ヨンソクとムン・ガヨン。「愛はどのように理解されるのか」ということをテーマにして、日本ではNetflixでも同時配信された。 画像=JTBC 愛の感情の変化 『愛と、利と』の主要なキャストは4人だっ…
王が食べる料理では、どんなものがいつも出されていたのか。スラサンの基本は御飯、湯、汁のある煮物、鍋物、沈菜(キムチの原型の漬物)と12種類のおかずで構成された。御飯は白飯と赤飯の二つ、ワカメスープとコムタン(牛の肉と内臓を長時間煮たスープ)も出て、どちらか好きなほうを食べられるようになっていた。 宮…
現在の韓国料理の源流が、朝鮮王朝時代の宮廷料理だといっても過言ではない。宮中で開発された調理方法が最先端の技術として庶民の厨房にも伝えられ、それが伝統として今に息づいている。 韓国の宮廷料理 一日5回の食 一般家庭で宮中と同じ食材を使うことはできなかったが、少なくとも「薬食同源」の考え方は朝鮮半島の…
11代王・中宗(チュンジョン)には3人の妻がいた。最初の妻は父が燕山君(ヨンサングン)の側近だったために追放された端敬(タンギョン)王后。2人目の妻は12代王・仁宗(インジョン)を産んですぐに亡くなった章敬(チャンギョン)王后だ。そして、3人目の妻が文定(ムンジョン)王后〔1501年~1565年〕で…
10代王・燕山君(ヨンサングン)の暴政は、臣下たちのクーデターで終結した。彼の後を継いだのは異母弟の11代王・中宗(チュンジョン)。自分の意思とは関係なく臣下のみこしに乗って王になった彼は、強引な政策を続ける側近に異論を言えなかった。 臣下に屈した王 中宗には端敬(タンギョン)王后(1…