韓国のKBSで2002年1月14日から放送が始まった『冬のソナタ』。視聴率が良くて上々のスタートを切った背景には、用意周到なマーケティング戦略があった。 積極的なPR 韓国のテレビドラマの制作費は、当時は1話当たりおよそ1億ウォン(約1000万円)と言われていた。20話のシリーズなら総…
現在、続編の脚本が執筆されている『冬のソナタ』。ついにパート2の制作が実現しそうだ。振り返ってみれば、永遠の傑作が韓国で初めて放送されたのが、ちょうど15年前であった。 ライバルが強かった 韓国のKBSで2002年1月14日に『冬のソナタ』の第1回が放送された。時間は、毎週月曜日と火曜…
『朝鮮王朝実録』を読んでいくと、光海君に対してひどい蔑称を使っていて、光海君を悪者にしようという意図が露骨に見えます。果たして、光海君は本当に、単純な暴君だったのでしょうか。 光海君を追放する号令 燕山君(ヨンサングン)を追放した1506年の「中宗反正(チュンジョンパンジョン)」は、暴…
韓国では出世するために、この三つの要素が絡んできます。血縁では名だたる両班の出である方が箔がつきます。私の場合を例にとりますと、一応名門の安東権の出です。一応と申しますのは、実際は正当な流れをくんだ形跡がなく、戸籍法が変わって平民でも苗字がつけられるようになってから、祖先が名家の「安東権」(現存する…
1619年、中国大陸を支配していた明は、異民族の後金に惨敗してしまいます。やはり、明の国力が衰えていたのです。両国の間に入って、朝鮮王朝はどういう態度を取ったのでしょうか。 危機感を持った光海君 朝鮮王朝は建国以来、明を崇めていました。とにかく、小さな国は大きな国に逆らってはいけない、という考え方で…
光海君を支持する政治的な派閥が大北(テブク)派です。大北派は光海君が王であり続けるかぎり大出世を果たせるので、自分たちの地位を守るために暗躍します。主導的に動いていたのが金介屎(キム・ゲシ)という女官です 命を奪われた永昌大君 1609年、大北派は光海君への批判を繰り返していた臨海君(イメグン)を殺…
フランスが第五共和政まで二百年かかったにも関わらず、わずか一世代で第六共和国まで上りつめた国。イギリスが産業革命以後二百年かけて成し遂げた産業化をわずか一世代で成し遂げた国。世界歴史上前例のない短い期間で、「産業化」と「民主化」を成し遂げた国。 我々全員がそれぞれの持ち場で汗を流し努力した結果、国民…
光海君はクーデターで廃位にされた王ということで、かつては暴君というイメージが先行していました。しかし、その後の歴史研究が進んでくると、「そうではないのではないか」と評価が変化してきました。果たして、実際の光海君はどのような王だったのでしょうか。 庶子出身の王 光海君の父親は14代王・宣祖(ソンジョ)…
韓国時代劇の『華政(ファジョン)』を見ていると、「大北(テブク)派」という言葉がよく出てくる。これは朝鮮王朝の政治を主導した派閥の名称なのだが、当時の派閥の構図はどのようになっていたのだろうか。 当初は東人派と西人派 朝鮮王朝の病巣と言われたのが「党争」だ。これは、政治を動かす人たちが派閥を形成して…
韓国時代劇『華政(ファジョン)』の序盤では、光海君と臨海君の悲劇的な兄弟関係が描かれていた。2人はなぜ、骨肉の争いを起こさなければならなかったのか。 長男としての面目 14代王・宣祖(ソンジョ)には当初、正室が産んだ子供がいなかったので、彼は側室が産んだ王子の中から後継ぎを選ばざるをえ…