19代王・粛宗(スクチョン)が張禧嬪を王宮の中で見初めたのは1680年頃と言われている。そのとき、粛宗は19歳で、張禧嬪は21歳だった。粛宗の母・明聖(ミョンソン)王后は、張禧嬪を警戒した。欲の深さが彼女の表情に出ていたからだ。 お人好しの王妃 明聖王后は張禧嬪を「息子に悪影響を及ぼす…
ドラマ『華政』で仁祖を演じたキム・ジェウォン 光海君を追放して、16代王・仁祖(インジョ)となった綾陽君(ヌンヤングン)。彼は王として大きな屈辱を受けることになってしまう。いったいなにがあったのだろうか。 王としての苦労 王になる前の綾陽君は、クーデターを成功させるほど卓…
かつて韓国では、目上の人の前でお酒を飲むのは失礼だと思われていた。そんな伝統が今も礼儀のうえで残っている。そのため、年上と一緒にお酒を飲むとき、年下はわざと顔をそむけて年上からは見えないような角度でお酒を飲んだりする。 「つぎたし」は駄目? 年上と酒を飲むときの礼儀は今や形式にすぎなくなっている場合…
ソウルにやってきた日本人。観光ではなく仕事で来たと仮定しよう。現地の人たちが夜に歓迎会を開いてくれたとする。そこで盛んに勧められるのがソメ(ソメクとも表記される)だ。果たして、ソメとは何なのか。 会食時の乾杯でも多用される ソメは、「ソジュ(焼酎)」と「メッチュ(ビール)」を混ぜた飲み物のことだ。韓…
朝鮮王朝15代王・光海君(クァンヘグン)は、10代王・燕山君(ヨンサングン)と同じく暴君として知られているが、彼の業績を見直そうという動きもある。果たして、光海君は本当に暴君なのだろうか。 ドラマ『華政』で光海君を演じたチャ・スンウォン 光海君の活躍 光海君は、14代王・宣祖(ソンジョ…
韓国で外食する場合、焼肉や鍋物を注文するときに「2人前から」と条件がつくことが多い。それゆえ、1人のときは食堂で焼肉や鍋物をあきらめなければならないときも少なくないのである。 歯ブラシも10個単位? ソウルでの1人暮らしには不便なことが多いという。 日本でも暮らしたことがある韓国人女性が語ってくれた…
『王女の男』ではキム・ヨンチョルが世祖を演じた 朝鮮王朝6代王・端宗(タンジョン)は、叔父である首陽大君(スヤンデグン/7代王・世祖〔セジョ〕)によって王の座を奪われている。首陽大君は、いったいなぜそのようなことをしたのだろうか。 秘められた野心 1452年、5代王・文宗…
朝鮮王朝518年の歴史の中で、王朝を揺るがすような大事件がいくつも起きている。今回は、10代王・燕山君(ヨンサングン)が起こした虐殺事件に注目してみよう。燕山君は、なぜそのような事件を起こしたのだろうか。 燕山君にまつわる逸話 燕山君は、9代王・成宗(ソンジョン)の長男として1476年…
日本に住んだ経験がある韓国女性の話をたくさん聞いてきて、「なるほど、日韓の違いが大きいね」と実感したことは多い。たとえば、自宅に招かれたときの食事の話。それは、どんな内容なのだろうか。 韓国的な性格 ある韓国女性がしみじみと言った。 「韓国人は知り合いを家に招待したときは、最大限のご馳…
韓国時代劇『テバク』第一話の冒頭。チャン・グンソク扮するテギルと、チョン・グァンリョルが演じる李麟佐(イ・インジャ)の対面シーンが印象的だ。民を思うテギルと、李麟佐の緊迫した対立は物語の期待感を高めることに成功している。物語の鍵を握る李麟佐。彼を知れば『テバク』がより面白くなることは間違いない。後世…