ハン・ヒョジュが扮したドラマ『トンイ』の主人公。トンイというのはドラマ用にイ・ビョンフン監督が作った名前で、歴史上では淑嬪(スクピン)・崔(チェ)氏と言われている。彼女はどんな人生を歩んだのか。 出会ったときの逸話 ◆淑嬪・崔氏は1670年に生まれた。両親のことは不明である。 ◆どういう経緯で王宮に…
朝鮮王朝の基本法典が「経国(キョングッ)大典(テジョン)」だ。『オクニョ 運命の女(ひと)』を見ていると、この「経国大典」がよく出てくる。当時の政治と社会を治めた重要な法律集だったのである。 30年近い歳月を費やして完成 「経国大典」は、どのように完成したのか。 最初は、1455年に即位した7代王・…
傑作時代劇『イ・サン』の主人公になった22代王の正祖(チョンジョ)は、1752年に生まれた。父は思悼世子(サドセジャ)で母は恵慶宮(ヘギョングン)であった。史実の正祖はどんな人生を歩んだのだろうか。 朝鮮王朝後期の名君 ◆1762年、父の思悼世子は祖父の英祖(ヨンジョ)によって米びつに閉じ込められて…
官僚が着た団領 女性の場合と同様に、男性でも身分によって服装には様々な決まりがあった。今回は、王が着る袞龍袍(コルリョンポ)と九章服(クジャンボク)、官僚が着る団領(タルリョン)、男性が外出時によく着ていた中致莫(チュンチマク)を紹介しよう。 高官が着る服は色で品階が違った 〔団領(タルリョン)〕 …
朝鮮王朝の歴史の中で特に有名な高官といえば、鄭道伝(チョン・ドジョン)、金宗瑞(キム・ジョンソ)、成三問(ソン・サムムン)、趙光祖(チョ・グァンジョ)、朴文秀(パク・ムンス)の5人である。その人物像を見てみよう。 時代劇にも登場した3人 ◆鄭道伝(チョン・ドジョン) 〔1342~1398年〕 とても…
翟衣(チョグィ) 韓国時代劇を見ていて、とても目立つのが朝鮮王朝時代の女性の服装だ。当時は、身分によって着る服にも様々な制限あった。ここでは、韓国時代劇によく出てくる4つの服装を紹介しよう。 華麗なる翟衣(チョグィ) 〔翟衣(チョグィ)〕 朝鮮王朝時代の後期に登場した王妃…
韓国時代劇といえば、厳しい境遇の中で苦労しながら努力して成長する女性主人公を描いた傑作が多い。そんな作品の主人公となっていた女性の中から、とても有名な5人をピックアップしてみよう。 最初にこの3人 ◆仁粋(インス)大妃 〔1437~1504年〕 7代王・世祖(セジョ)の長男・懿敬(ウィ…
冕旒冠(ミョンリュグァン) 儒教が国教になっていた朝鮮王朝時代には、男性が冠をかぶらないと品位が落ちると言われていた。それゆえ、身分が高い男性は室内においても冠をかぶるほどだった。その冠も、肩書によって種類がさまざまに分かれていた。 王が即位式のときにかぶる冠 〔冕旒冠(ミョンリュグァ…
オヨモリ 韓国時代劇を見ていて、どうしても気になるのが女性の髪型だ。それぞれに、どんな特徴があるのだろうか。今回は、代表的なオヨモリ、テスモリ、チョプチモリ、オンジュンモリ、テンギモリを紹介しよう。なお、名称にある「モリ」というのは、「頭」「髪」という意味である。 高貴な人の髪型がオヨ…
ドラマの中でチン・セヨンが演じたオクニョは、典獄署(チョノクソ)で生まれて育ったことになっていた。それだけに、典獄署は、『オクニョ 運命の女(ひと)』でとても重要な舞台であった。この典獄署とは、果たして何であろうか。 典獄署は刑曹に所属していた 朝鮮王朝時代に、行政の最高機関のことを「議政府(ウィジ…