韓国時代劇のドラマ『イ・サン』や映画『王の涙-イ・サンの決断-』の主人公として有名な正祖(チョンジョ)。王になる前から何度も命の危機にさらされた彼は、どのような人生を歩んだのだろうか。その背景を見てみよう。 朝鮮王朝22代王・正祖の肖像画 幼少時に受けたトラウマ 21代王・英祖(ヨンジョ)の息子であ…
朝鮮王朝27人の王の中で最悪の暴君と言われる燕山君(ヨンサングン)は、クーデターに王位を追われて、異母弟の晋城大君(チンソンデグン)が11代王・中宗(チュンジョン)として即位する。しかし、臣下たちに祭り上げられた王は最愛の妻との別れを迎えることになるのだが……。まず、中宗の人物像を見てみよう。 生没…
仁祖が屈辱の謝罪をした三田渡には碑が残されている 卓越した手腕で政変を成功に導いた16代王・仁祖(インジョ)。しかし、即位してからの彼を待つのは苦難の連続だった……。「朝鮮王朝最大の屈辱」を味わったと言われる仁祖の生涯に迫る。 光海君派の横暴 朝鮮王朝14代王・宣祖(ソンジョ)は、側室から13人の息…
思悼世子を題材にした映画『思悼』のポスター。日本では『王の運命-歴史を変えた八日間-』として放送された 朝鮮王朝21代王・英祖(ヨンジョ)の息子として生まれた荘献(チャンホン)。彼は世子(セジャ=王の後継者)の立場でありながら、父親の英祖によって餓死させられてしまう。悲劇的な最期を迎える世子の謎に迫…
朝鮮王朝518年の歴史の中で8回も王の母による代理政治である垂簾聴政が行なわれた。13代王・明宗(ミョンジョン)の母親である文定(ムンジョン)王后も、それを行なった1人だ。そんな彼女を陰で支えた人物がいる。それが、「朝鮮王朝3大悪女」の1人に数えられる鄭蘭貞(チョンナンジョン)だ。波乱に満ちた鄭蘭貞…
朝鮮王朝27人の王の中で暴君と称される10代王・燕山君(ヨンサングン)と、15代王・光海君(クァンヘグン)。しかし、近年では光海君の業績を見直そうとする動きがある。果たして、光海君は暴君なのか。それとも名君なのか。歴史を紐解いてみる。 混迷する後継者争い 朝鮮王朝13代王・明宗(ミョン…
日本でも大ヒットしたドラマ『宮廷女官 チャングムの誓い』。その主人公であるチャングムが実在する人物というのは、韓国時代劇が好きなファンにはよく知られる事実だ。しかし、史実でのチャングム(長今)は、朝鮮王朝の公的な歴史書「朝鮮王朝実録」に10カ所あまり記述が残されているだけの謎多き人物だ。ドラマとは違…
朝鮮王朝27人の王の中で、今も尊敬を集めている4代王・世宗(セジョン)。彼は、在位中にある大きな功績を残したが、いったい何をしたのだろうか。世宗の偉大さについて語っていこう。 幼いころから聡明だった 朝鮮王朝3代王・太宗(テジョン)の三男として生まれた忠寧(チュンニョン)。朝鮮王朝時代…
父親である李成桂(イ・ソンゲ/初代王・太祖【テジョ】)の時代に起こった後継者をめぐる骨肉の争い。それを勝ち抜いて3代王となった太宗(テジョン)。彼は、在位中にどのような政策を行なったのか……。 王の座を勝ち取った芳遠 朝鮮王朝初代王・李成桂の五男として生まれた芳遠(バンウォン)。武力に優れていた芳遠…
康熙奉(カン・ヒボン)著「新版 知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物」(実業之日本社発行/9月6日発売) 新しく発行される「新版 知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物」(康熙奉〔カン・ヒボン〕著/実業之日本社発行/9月6日発売)には、朝鮮王朝の面白い話がたくさん載っている。その中から、今…