廃妃(ペビ)・尹(ユン)氏は、10代王・燕山君(ヨンサングン)の母親である。しかし、王である成宗(ソンジョン)に対して大変な無礼を働いてしまった彼女は、王宮を追い出されてしまう。 嫉妬深い性格 尹氏は当初は側室だったが、1474年に成宗の最初の正室である恭恵(コンヘ)王后が18歳で早世したことにより…
仁宗(インジョン)は、27人の王の中でもっとも親孝行した立派な人物なのだが、性格はかなりのお人好しだ。しかし、その性格を利用されて、彼は自分の命を危険にさらしてしまう。 中宗が世を去った昌慶宮の歓慶殿。ここで仁宗は自分の身体を悪くするくらいに中宗を看病した 親のために死を選ぶ覚 1515年、峼(ホ)…
端宗(タンジョン)は、叔父である首陽大君(スヤンデグン)に王の座を奪われた人物だ。彼は在位期間が短すぎて王として特に目立った功績を残していない。そんな端宗の歴史は、悲劇と言えるものだった。 幼い王の誕生 5代王・文宗(ムンジョン)は、4代王・世宗(セジョン)の後を継いで王となったが、病弱だったため、…
『新版 知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物』(著者・康煕奉〔カン・ヒボン〕/実業之日本社発行) 韓国時代劇を楽しく見るためには、舞台になっている朝鮮王朝のことを理解することが欠かせない。韓国の人は自国の歴史なのでよく知っているが、日本の人はそうではないので、少なくともドラマの時代的な背景がわ…
『ホジュン 宮廷医官への道』で許浚を演じたチョン・グァンリョル 許浚(ホ・ジュン)は、韓国時代劇『ホジュン 宮廷医官への道』の主人公となった人物だ。有名な医学書を書いた名医としても知られている。彼が生きた時代の歴史を辿っていこう。 最初は冷遇されていた 1546年、名門の家に生まれた許浚だが、庶子だ…
『女人天下』で文定王后を演じたチョン・インファ 文定(ムンジョン)王后は「朝鮮王朝3大悪女」ではないが、自分の子を王にするためにやったことを見れば、彼女も典型的な悪女の1人である。文定王后は存命中にいったい何をしたのだろうか……。 自分の子を王にするために 文定王后は、11代王・中宗(チュンジョン)…
端宗への忠誠心を見事に貫き通した「死六臣」 「死六臣」とは、成三問(ソン・サムムン)を初めとした、端宗(タンジョン)に忠誠を誓った6人のことである。どのようにして彼らが「死六臣」と呼ばれるようになったのだろうか。 端宗復位運動 端宗は、父親の5代王・文宗(ムンジョン)が在…
ドラマ『チャン・オクチョン』で仁顕(イニョン)王后をホン・スヒョンが演じた。 仁顕(イニョン)王后は、「朝鮮王朝3大悪女」の1人である張禧嬪(チャン・ヒビン)や19代王・粛宗(スクチョン)によって、いろいろと翻弄された人物だ。彼女も息子を産んでいれば、このようなことにはならなかったのだ…
ドラマ『王妃チャン・ノクス~宮廷の陰謀~』で張緑水(チャン・ノクス)を演じていたパク・チヨン 暴君と呼ばれた10代王・燕山君(ヨンサングン)の側室の1人だった張緑水(チャン・ノクス)。彼女は「朝鮮王朝3大悪女」の1人で、燕山君の傍若無人な振る舞いを助長した人物だ。そんな彼女の生涯を順を…
最近の韓国時代劇は面白い作品が次々に生まれているが、そうしたドラマを見るときに役立つのが「新版 知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物」(実業之日本社発行)である。9月6日に発刊された。著者は康熙奉(カン・ヒボン)氏である。 『新版 知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物』(著者・康煕奉〔カ…