NHK総合テレビで日曜日の夜に放送の『不滅の恋人』。2人の王子の対立が描かれるが、そのモデルとなっているのが首陽(スヤン)大君と安平(アンピョン)大君だ。歴史的に結末がどうなったのかを見ていこう。 NHK総合テレビで日曜日の夜に放送の『不滅の恋人』。2人の王子の対立が描かれるが、そのモデルとなってい…
イ・ビョンフン監督と言えば、韓国時代劇の巨匠としてあまりに有名だ。代表作には『宮廷女官 チャングムの誓い』『イ・サン』『トンイ』など、大ヒットドラマがずらりと並んでいる。その巨匠が満を持して作ったのが『オクニョ 運命の女(ひと)』である。イ・ビョンフン監督の信条は、どのようなものなのだろうか。 サク…
世子(セジャ)といえば、朝鮮王朝の皇太子である。次の王が約束された身分なのだ。それなのに、その世子の中で外国の人質になった人がいる。それが、16代王・仁祖(インジョ)の長男だった昭顕(ソヒョン)世子である。 清に影響された昭顕世子 朝鮮王朝は清の大軍に攻められて、1637年に屈伏している。莫大な賠償…
1701年、19代王・粛宗(スクチョン)の側室だった張禧嬪(チャン・ヒビン)は、亡くなった仁顕(イニョン)王后に対して呪詛(じゅそ/呪い殺す儀式のこと)をした罪で死罪となった。そのときの描き方は、史実とドラマ『トンイ』では、どのように違うのだろうか。 奇怪な行動 まず、史実から見てみよう。 記録によ…
『オクニョ 運命の女(ひと)』の登場人物の中で、文定(ムンジョン)王后、尹元衡(ユン・ウォニョン)、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)が本当に悪人だった。歴史的にはどんな人物だったのか。 本当にワルだった! 『オクニョ』に登場する歴史的人物の中で一番強烈なのが文定王后だ。 この文定王后は11代王・中宗(チ…
韓国時代劇には朝鮮王朝時代の悪人がよく出てくる。そうした悪人の中で、史実でも評判が悪い10人を選んでみた。この人たちのせいで、朝鮮王朝の歴史には数多くの汚点が残ってしまった。 最初の3人 世祖(セジョ/1417~1468年) 7代王で在位は1455~1468年。首陽大君(スヤンデグン)という名でも知…
傑作時代劇『イ・サン』の主人公になった22代王の正祖(チョンジョ)は、1752年に生まれた。父は思悼世子(サドセジャ)で母は恵慶宮(ヘギョングン)であった。史実の正祖はどんな人生を歩んだのだろうか。 朝鮮王朝後期の名君 ◆1762年、父の思悼世子は祖父の英祖(ヨンジョ)によって米びつに閉じ込められて…
『オクニョ 運命の女(ひと)』には様々な登場人物がいるが、実在した人物と架空の人物に分けられる。それでは、実在の人物の本当の姿というのは、どういうものだったのだろうか。 実在した4人 『オクニョ』を演出したイ・ビョンフン監督は、韓国で「時代劇の巨匠」と呼ばれている。確かに、『宮廷女官 チャングムの誓…
14代王の宣祖(ソンジョ)は、朝鮮王朝で初めて側室から生まれた国王だった。そんな彼には多くの息子たちがいたが、側室から生まれた王子ばかりだった。その長男が臨海君(イメグン)で二男が光海君(クァンヘグン)である。 決まらぬ後継者 世継ぎ候補は、臨海君と光海君だった。 しかし、臨海君は分が…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより 『雲が描いた月明り』の主役コンビは、パク・ボゴムが扮したイ・ヨン(孝明世子〔ヒョミョンセジャ〕)とキム・ユジョンが演じたホン・ラオンだ。わかりやすくいえば、イ・ヨンは将来の国王が約束された身分であり、ホン・ラオンは内侍府(ネシブ/王族の世話を全般的…