5代王・文宗(ムンジョン)の正室である顕徳(ヒョンドク)王后は息子(後の6代王・端宗〔タンジョン〕)を産むと3日で亡くなった。死ぬ間際の彼女は、端宗が立派な王になれるように周囲に祈りを託していた。 母の呪い 端宗は悲しい運命にさらされた。 顕徳王后に続いて祖父の世宗(セジョン)、父の文…
朝鮮王朝で怪物のような5人の王族女性とは、貞熹王后(チョンヒワンフ)、仁粋大妃(インステビ)、文定王后(ムンジョンワンフ)、明聖王后(ミョンソンワンフ)、貞純王后(チョンスンワンフ)である。 最初の2人 ◆貞熹(チョンヒ)王后 〔1418~1483年〕 7代王・世祖(セジョ)の正妻。1453年、夫が…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより 抜群の人気を誇る俳優のパク・ボゴムが8月31日に兵役で海軍に入隊する。これから芸能活動を休止することになるのだが、入隊を控えている彼のこれまでの芸能活動を大いに振り返ってみよう。 人気WEB小説初の実写化 朝鮮王朝23代…
中国・元への貢女(コンニョ=貢物として送られる女性)から皇后にまで上りつめた高麗時代の実在の女性の生涯を、史実と創作を織りまぜて描いたドラマ『奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い-』。韓国放送時は常に20%後半の視聴率を獲得し、同時間帯ドラマのトップを走り続けた超話題作だ。 全身全霊をかけて演じた奇皇后 本…
英祖(ヨンジョ)は1776年3月4日に82歳で世を去った。後を継いだのが孫の正祖(チョンジョ)である。ドラマ『イ・サン』の主人公だった人だ。正祖は3月10日に慶熙宮(キョンヒグン)で即位式を行なった。 震え上がった重臣たち 即位した直後の正祖は、重臣たちを前に堂々とこう言った。 「嗚呼(ああ)! 寡…
朝鮮王朝の王妃の中で聖女として慕われたのが、正祖(チョンジョ)の正室であった孝懿(ヒョイ)王后である。しかし、彼女は毒殺される危機に瀕した。それは果たして、どんな事件だったのだろうか。 パク・ウネが演じた孝懿王后! 正祖が側近として一番頼りにしたのが洪国栄(ホン・グギョン)だった。この洪国栄は『イ・…
初代王の太祖(テジョ)の五男だった芳遠(バンウォン)は、1400年に3代王・太宗(テジョン)として即位した。彼は、骨肉の争いを経て王になったので、自分の息子たちも世子(セジャ)の座をめぐり争うのではないかという不安を抱くようになった。 兄の決心 太宗は王族が私兵を持つことを固く禁止した。また、彼は素…
清での8年間に及ぶ人質生活を終えて、1645年2月に母国に帰ってきた昭顕(ソヒョン)世子。しかし、わずか2カ月で亡くなってしまった。あまりに不可解な急死。毒殺を疑われるのも当然だった。 歴史書も毒殺疑惑を提起 朝鮮王朝の正式な歴史書の「朝鮮王朝実録」。1645年6月27日の項では昭顕世…
『王女の男』に登場した貞熹王后 朝鮮王朝では国王が最高権力者だが、その国王ですら恐れたのが「鬼嫁」に該当する王妃や世子嬪(セジャビン/次代の王妃)である。それは、神懿(シンイ)王后、貞熹(チョンヒ)王后、廃妃・尹氏(ユンシ)、明聖(ミョンソン)王后、恵慶宮(ヘギョングン)の5人だ。 &…
朝鮮王朝では王の後継者を「世子(セジャ)」と呼んだ。世子は原則として王の正室から生まれた長男が指名されるのだが、その長男に問題があったり正室に息子がいなかったりした場合、側室が産んだ王の息子も世子の資格を得る。また、一度世子に指名されたら次の王になることが決定するのだが、権力闘争に巻き込まれて王にな…