「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.180「2PMジュノの最新作が興味深い」

共演はイ・セヨン

国王の後継者が宮女と恋愛関係になるというのは、身分の違いを考えれば、絶対にありえないことだ。
しかし、禁じられた愛を貫こうとするからドラマが盛り上がるのであり、『服の袖、赤い袖口』では、イ・サンとソン・ドクイムの身分を越えた愛がしっかりと描かれるはずだ。
このソン・ドクイムはイ・セヨンが演じている。彼女は子役時代から演技力を高く評価されてきており、『服の袖、赤い袖口』ではジュノの相手役として魅力的なキャラクターを演じていく。
さらに先の話をすると、ソン・ドクイムは実在した宜嬪(ウィビン)・成(ソン)氏のことだ。彼女は正祖の側室になった女性で、文孝(ムンヒョ)世子という正祖の長男も産んでいる。

しかし、文孝世子は惜しくも早世してしまったので、宜嬪・成氏が国王の母親になることはなかった。
この史実を知っておけば、『服の袖、赤い袖口』をさらに興味深く見られるだろう。
こうして始まるジュノの主演作。大きな話題になることは間違いない。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

2021.09.11