「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.153「海兵隊の訓練はどれだけ厳しいか」

写真=韓国海兵隊公式サイトより

INFINITEのエルは俳優のときはキム・ミョンスと呼ばれるが、彼は2月9日に終わったドラマ『暗行御史:朝鮮秘密捜査官』に主演したあと、2月22日に兵役のために海兵隊に入隊した。

一目置かれる存在

韓国の兵役では陸軍の現役兵になる人が圧倒的に多いが、海兵隊に行く人もいる。この場合は志願制を採用しており、選抜試験に合格しなければ海兵隊には行けない。この選抜試験では体力が重要な合格基準になっており、合格するのは大変だ。
それでも、韓国の若者の多くは海兵隊をめざしている。
海兵隊の隊員は韓国で「男の中の男」と言われており、海兵隊の軍務をやり遂げると社会に戻った後でも一目置かれる存在になるからだ。つまり、同じ軍隊でも、経験することで箔が付くのが海兵隊なのだ。

それゆえ、体力がある人たちが自分のキャリアアップのためによく海兵隊を積極的に志願している。
なお、海兵隊に入ると、まず浦項(ポハン)にある訓練所に入所して、最初は制式訓練(軍人としての敬礼や歩行を身につけるための訓練)を受ける。
それから応用訓練に移っていき、「水陸両用車に乗る訓練」「ゴムボートで上陸する訓練」「パラシュートで地上に下りる訓練」「ロープを使って絶壁を降下する訓練」などの厳しい訓練を課される。

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2021.03.06