「コラム」康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.46「カムジャタンの誘惑」

絶品のカムジャタン

寒くなってくると無性に食べたくなる料理がいくつもあるが、私にとってはカムジャタンがその典型的なものだ。焼酎を飲みながらアツアツのカムジャタンを食べると、どんな寒い日でもからだがポカポカしてくる。

新大久保駅から徒歩5分

カムジャタンといえば、かつてブームになったときは新大久保に何度も足を運んで美味しく食べた。
その習慣は今も変わっておらず、カムジャタンが美味しい店と聞けば、すぐに新大久保に駆け付けてみる。今回は、チャカン食堂がそうだった。
新大久保駅から歩いて5分。大久保通りと職安通りを南北に結ぶ通りの一角にある。

そのチャカン食堂の旦那さんは釜山(プサン)出身だという。初対面だがとても親しみやすい人で、詳しく聞いてみると、奥さんは全羅道(チョルラド)の麗水(ヨス)出身だそうだ。
全羅道と言えば、韓国でも食の都だ。その料理自慢の腕前は、この食堂にも生きていることだろう。
慶尚道(キョンサンド)の男性と全羅道の女性の結婚……地域対立があるので反対が多いと聞いたが、旦那さんは笑って言っていた。
「今はもうそんな時代ではありません。それは昔の話ですよ」
50歳前後の旦那さんは夫婦仲の良さをアピールしていた。
そんな話も酒のつまみにしながら仲間と談笑していると、いよいよお目当てのカムジャタンが出てきた。

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2018.11.24