1位は「コンセプトテスト」で「Chamber 5(Dream of Dreams)」チームだったとし、候補に挙がったのはキム・ソヌ、パク・ソンフン、ヤン・ジョンウォン。何度も言うが、これまでのグローバル視聴者投票ではキム・ソヌが不動の1位だったので、さすがに1位は想定通りだろうと思った人も多かったはず。ところが、名前を呼ばれたのは、前回脱落の危機を経験したヤン・ジョンウォンだった。その瞬間、キム・ソヌとパク・ソンフンも口を開けて驚いていたが、もっと目を丸くして驚いていたのがヤン・ジョンウォン本人だった。しかも、投票数を見ると、5位から2位までは110万台の票数だが、ヤン・ジョンウォンだけ140万台と圧倒的な差をつけている。
周りが驚く中、ヤン・ジョンウォンは落ち着いた様子で「ありがとうございます。前々回のグローバル視聴者投票で8位になり、心を空っぽにした状態でステージに上がりました。『Chamber 5』のときも最下位になり、正直メンタル的につらかったんですが、このように1位という一番高い順位をくださったグローバルファンの皆さんに本当に感謝しています。これまで練習をしながら、デビューという目標を見失い、ただ練習するだけでしたが、『I-LAND』を通して、僕がなぜこの仕事をしたいのか気付かせてくれたパン・シヒョクプロデューサーに感謝しています」とし、指導してくれたディレクターやいつもそばにいたI-LANDERたちにも感謝した。
ちなみに、「ファイナルテスト」のミッション曲「Calling(Run To You)」のパフォーマンスが終わった後、「BTS」のJUNG KOOKは、みんな良かったが、特にヤン・ジョンウォンが印象に残ったと評価していた。最下位からの1位というドラマチックなドンデン返しだが、JUNG KOOKの御眼鏡に適ったヤン・ジョンウォンが堂々の1位となった。
これで残っているのはケイ、キム・ソヌ、パク・ソンフン、ダニエルの4人。6位は、Part.2のテスト全てにおいて、トップ7入りのメンバーに与えられるバッジを獲得したとし、ケイ、キム・ソヌ、パク・ソンフンが候補に挙がった。もうここまで来ると、誰が名前を呼ばれてもおかしくない状況。グローバル視聴者投票でギリギリ滑り込んだのは、元フィギュア選手で、王子系ビジュアルのパク・ソンフンだった。
こうして6人が決定すると、プロデューサー陣が会議に入った。生放送で会議をする光景はなんとも生々しい。そして、それを待つケイ、キム・ソヌ、ダニエルの気持ちはどうだったのだろうか。まさか、人気の高いキム・ソヌがプロデューサー選択まで待たなければいけないほど、残ってしまうとは思わなかったし、これまでのプロデューサー評価では、キム・ソヌよりケイの方が、順位が高い。何より、前回のプロデューサー評価1位はケイだ。キム・ソヌなのかケイなのか……。
プロデューサーの選択により、最後の7人目のメンバーとして名前を呼ばれたのはキム・ソヌだった。ヤン・ジョンウォンとは逆で、ずっと順位が上位で、安全圏にいると思われていたキム・ソヌが最後に名前を呼ばれるとは、なんとも劇的なデビューメンバー発表式だった。
こうして、最年長のケイと最年少のダニエルが、今回はデビューを逃す結果となった。ダニエルはともかく、ケイは感情が顔に出るタイプで、複雑な表情で悔しそうにしていたのが見ていて切なかった。というのも、最終的なグローバル視聴者投票では7位だったのだ。もし、全員がグローバル視聴者投票で選ばれていたら、ギリギリ入っていたと思うと、なんともやるせないし、本人もかなり悔しいだろう。
今回の投票に関して、韓国のネットユーザーらの書き込みなどを見てみると、前回までデビュー圏内ギリギリの順位にいたヤン・ジョンウォンとジェイクのため、キム・ソヌ、イ・ヒスン、パク・ソンフンのファンが票を分けたのではないか、という見方もあったり、ケイにはソロでもやっていけるだろうし、とにかくデビューしてほしいと応援する声が多数寄せられていた。
なお、番組の最後には「次世代グローバルアイドルとしてデビューする少女たちを探すグローバルツアーオーディションがまもなく始まります」という告知が流れた。ボーイズグループの次はガールズグループ。感動冷めやらぬ中、また新たなサバイバルが始まる一方、パク・シヒョク代表のプロデュースにより、年内に正式デビューする「ENHYPEN」は、サバイバルは終わったが、これからが本当のスタートだ。
「ファイナルテスト」グローバル視聴者投票の結果(票数・名前・Part.2順位推移)
1位(1,417,620票)ヤン・ジョンウォン(2位→8位→9位)
2位(1,192,889票)ジェイ(6位→3位→6位)
3位(1,179,633票)ジェイク(7位→7位→7位)
4位(1,140,728票)ニキ(8位→9位→2位)
5位(1,137,323票)イ・ヒスン(1位→2位→4位)
6位(1,088,413票)パク・ソンフン(3位→5位→5位)
7位(946,046票)ケイ(4位→6位→1位)※脱落
8位(935,771票)キム・ソヌ(5位→1位→3位)
9位(773,792票)ダニエル(10位→10位→8位)※脱落