宿舎に戻ったユン・テイはユ・ミンヒョクに「おなかの調子がずっと良くなくて。ワームホール放射能のせいみたいだ。一日中食べられず吐いただけだった。心配してくれているふりでもしろ」とぼやいた。ユ・ミンヒョクは「仕事を完璧に終わらせたくてそうだった。すまない。ワームホールは真夜中まで維持される。放射能は風に当たれば良い。この世で一番愛する女性」と愛情を示した。
しかし、彼のシャワー中、ユン・テイは密かに予言書をのぞいた。そして、「どこから始めなければならないだろうか。悲劇は彼女が時間の扉を開けて始まった。赤ちゃんが時間の門を通過しなかったら、何も起きなかったのだろうか。赤ちゃんが生まれなかったら何も起きなかったのだろうか」と話した。
調べてみると、彼女はユ・ミンヒョクの子供を妊娠した。ユ・ミンヒョクは「妊娠した状態で、放射能で覆われたワームホールを通過した。理性的に考えよう。本当に大変な子供が生まれかねない」と止めた。 ユン・テイは「もしここで赤ちゃんを産めばどうするか」と聞き、ユ・ミンヒョクは「無駄なことを言うな。しなければならないことが残った」と答えた。
ユン・テイは「ミニョクさん、私に心臓がもう一つできた。私のより小さくて弱いが、私の子どもの心音が感じられる。一体どうやって消す。私の中で生きて息をしている私の子だ。これは私の選択です。ミニョクさんがアリスを選択したように、私は私の子どもの未来を選択した。だから心配しないで。謝る必要もない。私はもうこれ以上はユン・テイじゃない」という手紙を残したまま去った。
結局、ユン・テイは1968年生まれのパク・ソンヨンとして、1997年に息子のパク・ジンギョム(チュウォン)を生んだ。しかし、パク・ジンギョムは先天的に感情を感じられない人になった。幼い頃からトンボの羽と頭を引く遊びもした。医師も「ジンギョムは親社会的な感情がない。幸い、知能は高くて反復学習でよくなることが出来る。感情を担当する脳の割合が小さい。先天的な遺伝子のせいか、妊娠、出産の過程で手に負えないほど過度なストレスを受けたのか分からない」と診断した。
パク・ソンヨンは自分のせいで辛い息子の為に生きると約束した。ところが2010年、高校生になったパク・ジンギョムに事件が発生した。学校の屋上から友達が落ちて死亡した。問題は屋上にパク・ジンギョムがいたこと。同じ学校の生徒であるキム・ドヨン(イ・ダイン)は警察のコ・ヒョンソク(キム・サンホ)にパク・ジンギョムが押したと申告した。
パク・ジンギョムは警察の調査に「母親が無理にさせた演劇。助けになったことがなくて分からない。運動も母がさせた。教室がとてもうるさくて屋上にいた。死んだ友達とは挨拶ぐらいだけする仲だった。押したことがない。落ちるのを見たことと押すのに何の関係が。僕が屋上から降りてくるのを見た子達がいるが、隠すと隠されるのか。それで僕が今ここにいる」と感情なく供述した。
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