そんな中、韓国の地上波3局(KBS、MBC、SBS)の一つ、MBCだけがいまのところ、何の変更もない状況だ。それには、こんな裏事情もあるようだ。放送局の立場からすると、撮影中止や放送休止になった場合、損害が膨大になるおそれがある。ロケの場所を借りた場合、違約金を払わなければいけないし、人気バラエティの場合、広告費が数億ウォンにものぼると言われている。そのため、「屋内50人、屋外100人」の基準を遵守し、スタジオ収録の場合は出演者とスタッフの動線がかぶらないようにするなど、対策を講じながら、撮影を続けているというのが現状のようだ。
とはいえ、現在の第2段階レベルから第3段階レベルへ引き上げられた場合、集会やイベントが10人以上禁止となるため、他の番組も撮影中止を余儀なくされる。現在のところ、くしくも撮影中止が発表されているのは、ほとんどが日曜バラエティ。撮影ストックがどれだけあるのかは分からないが、週明けの活力となるこれらの人気バラエティが通常放送されるには、今週の防疫対策がカギとなりそうだ。