◆今回演じられたイ・グムとご自身との似ている点はありますか?
チョン・イル:脚本家の先生から、僕の目はとても清くて目の輝きが素敵だと言われました。僕もイ・グムという人物はとても清い人物だと思います。そういった部分が似ていると思います。実は僕も相手の感情を感じ取ったり、読み取るのも得意なタイプなんです。イ・グムも他人の感情をいち早くキャッチして、配慮や理解しようと努力した点が似ていると思いました。
◆司憲部(サホンブ)の熱血茶母ヨジ役のコ・アラさんと共演していかがでしたでしょうか?後々女官になると言ったヨジとは妙な感情が芽生えますが・・・
チョン・イル:ヨジというキャラクターは、女性にもかかわらず自信に溢れていて真っすぐですよね。そういう姿に魅力を感じました。僕がいくら好きだという感情を表現しても、ヨジは全くそれに気づきません。そういったシーンも見どころですね。ヨジとのキュンとするラブストーリーとして見て頂いても楽しめると思います。
正直、ヨジへの感情はどの瞬間から芽生えたわけではなく、徐々に感情が芽生えていったのだと思っています。自分自身ヨジのことが好きなのかわからず、認めまいとしてもヨジが気になってしまって。僕もそうですが、人が恋に落ちる時は気づかないうちにいつの間にかだと思うんです。だんだん好きだという感情が膨らんでいって、結果的にこれが愛だと気づいて、この人を守ってあげたいなと思える感情だと思います。
◆イ・グムはいつからヨジに恋愛感情があったのでしょうか?
イ・グムが照れてしまう場面が魅力的でしたが、現場ではどのように進行されたのでしょうか?
チョン・イル:ヨジが危機に陥った時、愛する人を守ってあげたいと思った時からだと思います。正直、イ・グムははたから見ると華やかで女好きに見えるけれど、本当は純粋な人物なんだと思います。愛というものに慣れていなくて、愛が何なのかについて知らない人物。だから、最初の方でヨジに恋するシーンでは、初々しい感情を表現しようと努力したので、楽しんでいただけたらうれしいです。
◆逆に、男同士の友情も面白く描かれていました。タルムンとの関係性についてお聞きしたいです。
チョン・イル:タルムンは、何を考えているのか分からない神秘的なイメージを持っています。そのせいで、僕の味方なのか、それとも僕のことを利用しているのか区別がつかず、警戒しながら仲良くなります。最終的には僕の味方だと確信します。10話以降、タルムンと僕が手を取りながら「僕たち、同じ船、同じ道を歩もう」と強く決心するシーンがあるのですが、その時から僕の味方だと確信したのだと思います。妙な感情と緊張感、そして面白さ。これらがストーリーを引き立ててくれた要素だと思います。
僕が弓を弾きながら「民たちの味方になってほしい」とタルムンに話すシーンは本心から出た言葉だったと思います。僕はいつ死ぬかもしれない不安定な人生だけど、僕のためではなく民たちのために譲歩して理解してほしいという気持ちは本心でした。そのシーンの撮影の時、とても気分が良くて、タルムンとたくさん話し合いながら撮影したのを覚えています。
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