ここで、 ポン監督の大ファンだというサプライズゲストとして、俳優の吉沢亮さんが登場!
会場はさらに大きな歓声と拍手の渦に包まれた。
吉沢亮「ここ何年かで観た中で一番の作品!圧倒的なエンタメ感! ひとつの映画の中に笑い、涙、ホラー、サスペンス…様々な要素が完璧に調和・融合してい る」
吉沢さん:以前、僕の好きな映画 12 本をモチーフにしたカレンダーを作 ったのですが、そこで『母なる証明』を使わせていただきました。お母さん の恰好をして草原でフラフラしていたのですが(笑)。昔から作品を拝見 しているので嬉しいです。本作を拝見して、もう純粋に「すげーっ」という 気持ちになりました。ここ何年かで観た中で一番の作品です。圧倒的な エンタメ感がすごい。一つの映画の中に笑い、涙、ホラー、サスペンスなど、 様々な要素が入っていて、それが一切邪魔をせず完璧に調和・融合して いました。絶対観るべき映画だと思います。普段映画感に行かない方にこそ、観ていただきたいです。
監督:今の吉沢さんの映画評で、実際よりも本作が素敵に感じられると思います。ところでご自身がイケメンだと気付いたのはい つですか?
吉沢:5 年生の時です(笑)
監督:いったいなぜ、4 年生まで気付かなかったのですか(笑)?吉沢さんの出演作『リバース・エッジ』を拝見しました。行定勲 監督とは親しくさせてもらっていて、監督の作品はたくさん観ています。素敵な青春の姿を演じていると思いました。
吉沢さん:こんな場所に僕がいるのはおこがましいと思うほどなのに、作品を観てもらっていたというのは素晴らしいことです。い つかご一緒できたら、そんな夢のような日が来たら嬉しいです。ところで、本作で僕が好きな場面は、大雨のシーンで娘が家の便 器に座ってタバコを吸うところです。あの絵でいろんな感情が見えてくる。
ソン・ガンホ:私は過去の出演作品でもなぜか水に縁があります。皆さん、おわかりと思いますが監督は水が与えてくれる印象を 大事にしています。悲しみ、哀れみ、人間として感じ取ることができる偉大な感情を、水を通して表現しています。
吉沢;ここでしか聞けない貴重なお話ですね。
●最後に観客にメッセージをお願いします。
ソン・ガンホ氏:初めての上映に大勢お集りくださりありがとうございます。この映画は、誰かが誰かを恨んだり、憎んだり、対立す る映画ではありません。韓国に限らず、どこの国の人にも感じることができる、どう生きたら良いのかと問いかけてくる映画です。 この映画を観て、幸せな気持ちになってもらえたら嬉しいです。
監督:日本で一番早く本作を観てくれた大切な皆さん、ありがとうございます。この映画が皆さんの頭と胸に入り込み、永遠に抜 き取ることができない“寄生虫”になったら嬉しいです。
舞台挨拶を終えると、二人はおどけながら撮影用の大きな手持ちパネルを一緒に持って舞台を降り、笑いと拍手に包まれた舞台 挨拶を締めくくった。
【『パラサイト 半地下の家族』舞台挨拶】
◎日時:12 月 27 日(木)16:30~17:00
◎会場:TOHO シネマズ六本木ヒルズ スクリーン 7(港区六本木 6-10-2)
◎登壇者:ポン・ジュノ監督、ソン・ガンホ、吉沢亮(敬称略)
出演: ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン
監督ポン・ジュノ(『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』)
提供:バップ、ビターズ・エンド、テレビ東京、巌本金属、クオラス、朝日新聞社、Filmarks
配給:ビターズ・エンド
ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED /2019 年/韓国/132 分/PG-12/2.35:1/
英題:PARASITE/原題:GISAENGCHUNG/ www.parasite-mv.jp