「イベントレポ」SEVENTEEN、「WORLD TOUR IN JAPAN」日本ツアーファイナル…”僕たちの存在の理由がCARATです”

自己紹介では、ジョシュアの番になると「ジェントルマン!ジェントルマン」のコールが起きて、上機嫌でセンターステージまで歩くと、大きく手を広げて「僕は誰?」「ジェントルマン」のコールアンドレスポンスを繰り返す。負けじとドギョムも「僕がドギョムと言ったら、カンペキじゃ~ん、と叫んでください」とのコールアンドレスポンスを。大きなコールが巻き起こると、「今日はみんなカンペキじゃ~んになってください。後悔しないように、いいステージをお見せします」と宣言を。

一方、メンバーから「ジュン!ジュン!」とのコールで盛り立てられたジュンは、「皆さん、なにをしたらいいかわからないでしょ?僕にもわかりません」と、おとぼけ発言で大爆笑。最後を飾るのは、やっぱり真打のホシ。「王子さ~ま♪王子さ~ま♪」といつの間にかメロディまで加わってコールをあおると「僕は誰?」「10時10分」のコールアンドレスポンスはもちろんのこと。このツアーから新たに加わった自己紹介「日本語ペラペラ、空でキラキラ、ガオー!トラトラ、ホシです」とキメてご満悦。

そして、ミンギュがツアータイトル「ODE YO YOU」について「皆さんに送りたいメッセージ、話、歌、すべてのものを皆さんに捧げるという意味です」と説明。そして、ウジが恒例となっている掛け声を観客にレクチャーすることに。ウジが「SEVENTEEN、CARAT」と叫んだら、CARATは2度拍手をして「Ode To」のコールで片手を顔の前でくるくると回し、「You」で指を前に指すというかわいいポーズを。メンバーたちはCARATがうまくできているかチェックするとして近くに行くと、上手くできている人を選んでスクリーンに映し出すというイベントも。ジョシュアが「次の曲は、皆さんにありがとうという気持ちを込めた曲です」と紹介すると、「SEVENTEEN、CARAT!Ode To You!!」との掛け声でトークを締めくくり、次の曲はもちろん「THANKS」。

ジャケットを脱いでシルバーの鎖が施されたシースルーのシャツ姿になったメンバーたち。スクリーンには星空が映しだされ、まるで13人の貴公子が宇宙の中で踊っているよう。途中で花道を行進してセンターステージに到達。ディエイトのパート前で、一瞬曲が止まると「Go!」の合図で再び激しく踊り出す。ラストはウォヌのアップがスクリーンに抜かれて大歓声。さらに、そのままウォヌのパートにつながっての「Don’t Wanna Cry」へ。せつない楽曲と激しいダンスを融合させた彼らならではのパフォーマンスを2曲続けて披露すると大きな拍手が巻き起こった。

スクリーンに、ベッドルームでくつろぎながら受話器を持つボーカルチーム。時計が時間を刻む中で、白い布の海で泳ぐパフォーマンスチーム、赤い糸がはりめぐった編集ルームでシャツをピシッと着こなすヒップホップチームのイメージVCRが順番に流れる。ヒップホップチームの4人の顏に照準器が当てられて火柱が上がると、スクリーンを割って現れたのはエンジのスーツを着こなしたエスクプスとバーノン。そして、皮のジャケットでキメたウォヌとミンギュ。曲はミンギュがボーカルを担当する「TRAUMA」。メンバーのソロパートで照準器が当てられてアップになると、そのたびに大歓声が。

トラウマの中でもがく歌詞をミンギュがせつない表情で歌い上げ、バーノンがリズミカルに、エスクプスがささやくように、ウォヌがもがき苦しむようなラップでつないでいくと、曲の終わりではエスクプスがせりあがったステージの上に君臨し、カリスマを爆発させた。続いては雰囲気を一転させて、バーノンが作曲したポップな新曲「Chilli」へ。chilli sauce(チリソース)とChilly(寒さ)をかけたユニークな曲でダンスも披露。途中からはサブステージに移動して愛嬌まで披露。暗と明、対照的な魅力を盛り込み、全CARATを悩殺したヒップホップチームのステージだった。

メインステージに水墨画のような絵が描かれ始めると、そこに白いオーガンジーのガウンをまとったパフォーマンスチームのホシ、ジュン、ディエイト、ディノがせり上がって登場。長い裾と袖をはためかせる優雅な舞いを見せたかと思うと、ゆっくりと折り重なるように横たわり、「Lilili Yabbay」のステージへ。両手を空に伸ばしながら順番に起き上がる振り付けは、まるでステージに花が咲いたよう。指先1本1本まで繊細で、現代舞踊やバレエを思わせるしなやかな動き。パフォーマンスと演出がマッチングした芸術的なステージが終わると、大きなため息がもれた。

ガウンを脱ぎ捨ててブラックのシースルーシャツ姿になると、続いてムーンバートン・ジャンルの新曲「Shhh」へ。セクシーがさく裂したダンスに大歓声があがると花道を移動。センターステージで4人が手を繋いでひとつになり、顔の前で指を投げキッスすると「Shhh!!」と叫び、後半はパワフルなダンスへ。“13人の合わせるパフォーマンス”とはまた違う、“この4人だからこそ表現できるパフォーマンス“を見せつけたパフォーマンスチームだった。

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2019.11.11