いよいよライブもクライマックスへ。「来年発売になる曲をプレゼントで聴かせてあげようかなと。『Sunrise Yellow』という曲なんですけど、『FREEDOM』みたいに俺らの色になると思う。めっちゃ、盛り上がる曲です」と紹介された新曲は、まさにファンへの想いを歌い上げた曲。ステージを照らす照明と客席のペンライトのイエローがひとつながりになって、心が繋がっているのが目に見えるようだった。
続く「FREEDOM」では一転、ビビッドなカラーが入り乱れるにぎやかなライティング。その色の中をスキップしながら右に左にと楽しそうに動き回るベースのジェジン。「PUPPY」ではそのジェジンの指弾きベースラインがダンサブルに歌う。跳ねるペンライトの光、宙に舞うタオル、客席の盛り上がりも最高潮に。「まだ終わってねぇ!いくよ!!」と「未体験 Future」で更に客席を躍らせるFTISLANDサウンド。本編最後の「Flower Rock」では、ホンギの「いくよ!」という声でピンク色のテープが飛び出し、フロアをキラキラに彩った。
そして「2部へようこそ!」と始まったアンコール。「韓国のアルバムに入る曲をプレゼントします。韓国のライブでもやったんですけど、今日は日本の皆さんの声をもらおうかな」と新曲「Don’t lose yourself」のワンフレーズを客席のファンと練習し、歌声を重ねる。ハワイに行って1人の時間を過ごし、心に浮かんできた気持ちを曲にしたと話すホンギ。「何があっても俺は俺だから。自分の道を、自分が自信を持って進むべきだと思う。自分のことをちゃんと守れれば、もっと前に進めるんじゃないかなと、この曲を作りました」と語るその瞳には、1つの揺らがない答えを見つけたような強さが宿る。
「最近ずっとハードな曲ばっかりライブでやってたんですけど、4か月前のツアーから明日の公演までは明るい曲が多いライブを久しぶりにやってるんですよね。今自分たちの気持ちが明るくなってるってことが大事だと思って。俺らがわがままだって言われる理由を知ったというか。自分たちがやりたい雰囲気でライブをやれることに感謝してるんです。明日で最後だからなんかおしゃべりになってます(笑)一言で言うと、本当に皆さんには感謝していますよっていうことです!ありがとうございます!」と言い放つと、客席からは大きな拍手と歓声が戻ってくる。
「メンバーみんなが、2年くらいもしかしたら楽器とかはできないかも知れないんですが、戻ってきたら今より成長した姿を見せなきゃいけないんだという意識は持ってますよ。僕は軍隊でもめっちゃ歌うかもしれない(笑)だから、もっと上手くなって戻ってきます。期待してください」「明日が本当の最後なんですけど、今日しか来れない皆さんもいるのでね。今回のアンコール公演のテーマと一緒、『アリガト』という曲を皆さんと一緒に歌いながらバイバイしたいです。本当に、本当に感謝していますよ。ありがとうございます!」
鳴りやまない大きな拍手を制止して、鍵盤のイントロから始まる「アリガト」を歌う。全ての想いに応えるように、精一杯の心を届けるように、何度も両手を大きく広げるホンギ。「元気で!いってきまーす!」という言葉を置いて、ステージを力強い足どりで去っていった。
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