「取材レポ」FTISLAND “何があっても自分自身を忘れない”イ・ホンギ入隊前最後のライブ開催!(8/31)


間髪入れずにこちらもゴリゴリの韓国語ロックナンバー「PRAY」をたたみかける。ミンファンの刻むビートに呼応するかのようにステージからは炎があがり、迫真のパフォーマンスで会場の熱量を上げていった。
さすがのホンギもこれには「暑っ!」と一言。「どうですか?テンションあがってきた?」と客席の反応を確かめる。「最近、作品のために髪を伸ばしているんですけど、めっちゃ、暑いんですよ。でももうすぐ坊主になるんで、その時まで待とうかな、しばらくね。それで今日はヘアバンドをしてみたんですけど、めっちゃ楽。汗がたれてこない!」とひとしきり盛り上がった後、「来年僕たち10周年なんですけど、来年僕らはいないから今年やろうって言って、今までの俺らの曲を季節にして歌ってみようって、4か月前のツアーでもやったんですよね」と次のパートの説明を切り出す。「たまに“季節”を“景色”と間違えちゃうんだよね」「そうだね、似てるね。“キセツ”と“ケシキ”と」「お前に~言われたくない!」「すみませ~ん」というホンギとスンヒョンのコミカルな脱線を挟みつつ、「前のツアーの時と同じ曲じゃつまらないから、違う曲で僕ら探してみたら、もう良い曲が溢れすぎて。ま、自慢です(笑)」と
はにかむホンギ。

「皆さん絶対知ってる曲ばかりだと思うんですよね。季節って皆さんは春、梅雨、夏、秋、冬の順番で考えると思うんですけど、僕たちが持ってきた順番は、春、夏、梅雨、秋、冬です!覚えておいてください。それで何回も俺に文句を言うんだけど、気にしないから(笑)」という前説から「FTISLANDの曲で季節の世界へ、どうぞ」とファンを誘う。
春はスローテンポのバラード「Primavera」、夏は疾走感あふれる「Let it go!」でさわやかに。雨の季節を表現するのは切なげな「So today...」。そして「I believe myself」のギターのアルペジオが秋風を巻き起こす。最後の「Winter’s Night」までメドレーで季節の移り変わりを奏で、その楽曲の多様さとボーカルの表現力で情感あふれる世界を描きあげた。
メドレーの演奏を終えて、「景色で、あぁ…“季節”」とさっそく間違えるホンギに、すかさず「いいよ」と反応するスンヒョン。MCコーナーでは言葉少なでもスンヒョンが笑いをリードしている印象だ。
「僕らって季節に合わせてアルバムを出してるんですよね。冬の曲も結構あるし、夏がたぶん1番多いな。そして春は少ない。秋と夏が1番多いかな。どっちですかね?知らないですかね?(笑)」「俺が今回探してみてたら、たぶん夏と秋に多くアルバムを出してる気がする。そんなに大事なことではないけど(笑)!俺はそういうことに気付いた!」「今日なんかおかしいですね?この会場初めてだから?そういうことないでしょ!」と客席の反応を見ながら、問いかけたりつっこんだりとしゃべり続けるホンギ。誰もがすでに認めていることだが、本当に流暢な日本語だ。
そしてついにこの話題にふれる。「皆さんニュースで見たりしていると思うんですけど。そうです、俺は来月入隊します」と切り出されたホンギの言葉に一瞬のとまどいをみせる客席に「あ、笑ってください」と面白い表情で場を和ませる。「今準備してるミュージカルは残念ながら9月までしか出れなくて、ギリギリまでやって、10月は僕からジェジンにパスします!韓国のミュージカルにも遊びに来てくださいね」と宣伝も忘れない。

「スンちゃんは最近何があったの?」とスンヒョンにふると、「僕は最近、ドラマに出て…やっぱり演技って音楽と似ているところがたくさんあると思いますけど、この4人が集まって舞台の上で演奏できると幸せですね。ありがとうございます」としっかりとした答えが返ってきて「なんか真面目だなぁ」と不服そうなホンギにまた笑いが起こる。
「みんなも俺らも幸せになるために、そしてすてきな人になるために、次の曲いくよ(笑)」と「せーの」で客席のファンと一緒に親指を立てるポーズを決めて、「Golden」へ。「最高です!最高!」と何度も口にしながら、壮大なメロディーラインを歌い上げるホンギたち。
ループするギターのフレーズが印象的な「Hold the moon」では、アウトロのハンドクラップで客席のファンと心をひとつにした。
「何があっても自分自身のことを忘れないようにするのが僕は1番大事だと思っていて。帰ってきた時も今のままの僕だと思うので、無事に戻ってくるからそんなに心配しないでいいですよ」「俺、今、目的が新しくできたんです。入隊したらみんなと仲良しになって俺らのライブに誘ってみようかなって。その目標を1個持っていこうと。そう考えると心配はあまりなくて、逆に楽しみなところも出てきた!」と自身のこれからのことを生き生きとした目で語りだすホンギ。「ギリギリまで仕事をやっていくんですけど、日本でもライブができて、そしてみんなこんなに遊んでくれて、ありがとうございます!」「ちょっと休みたいけど、ギリギリまで仕事やって軍隊に入った方がいいなと。しょうがないやなと思ってるんですよ。がんばるわ!」とちょっぴりの本音もこぼしながらも、明るく前向きなホンギの言葉に、逆に元気づけられていくようだ。

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  • 2019.09.07