《見どころ3 躍進する日韓の学生作品》
『ラブ・スパーク』 (韓国)
『マイリトルゴート』 (日本)
本年 3人目のゲストは、大学の卒業制作として作った 3DCGアニメーション『ラブ・スパーク』 (韓国) で、TBS DigiCon6 ASIA「KOREA Gold」を受賞するなど、一躍脚光を浴びたキム・ミョンジュ監督です。
名古屋学芸大学で教鞭を執る岩野一郎氏を聞き手に迎えてのトークでは、『ラブ・スパーク』の制作過程、 監督が受けてきた教育、韓国の CG アニメーション業界について、たっぷり語っていただきます。また、見里朝希監督による東京藝術大学大学院の修了制作『マイリトルゴート』 (日本)は、グリム童話『狼と七匹の子ヤギ』を題材にしたフェルト人形アニメーション。数多くの映画祭で高く評価され、ついには劇場 公開されるに至った話題作です(*)。
そして、第 10回記念・特別上映作『フェルーザの夢とともに』の字幕翻訳は、昨年に引き続き、愛知淑徳大学で韓国語を学ぶ学生の皆さんにご担当いただきました。プロに勝 るとも劣らない日韓の学生の活躍もお見逃しなく。
(*)『マイリトルゴート』は、6/22(土)より名古屋シネマテークにて『ホフマニアダ ホフマンの物語』と カップリング公開。
映 画 祭 の 略 歴
《インディ・アニフェスト》 韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)が主催する韓国唯一のインディーズ・ アニメーション映画祭。2005年から毎年秋にソウルで開催されている。韓国アニメーション作家の登竜門であり、 『新感染 ファイナル・エクスプレス』 『ソウル・ステーション』 『我は神なり』のヨ ン・サンホなどを輩出。2016年にアジアとの交流を目指しアジアコンペ部門を新設した。
《花開くコリア・アニメーション》
「インディ・アニフェスト」の日本巡回ミニ映画祭として、 2008年に「Link into Animated Korea」 の名称で東京にて始まる。2009年より大阪でも開催。2010年、名古屋会場が始まるのを機に「花開 くコリア・アニメーション」と名称変更。以降、毎年、東京・大阪・名古屋で巡回開催され、“花コ リ”の愛称で親しまれる。インディ・アニフェストがアジアコンペ部門を新設したのに伴い、2017年 よりアジア作品も上映。名古屋会場は本年、記念すべき第 10 回を迎える。“花コリ”は、韓国インデ ィペンデント・アニメーション協会(KIAFA)と開催各地の団体(東京:UPLINK、大阪:PLANET+1、 名古屋:シネマコリア)によって共同主催されている日韓共同事業である。