「インタビュー」俳優チョン・イル、“若い王の苦悩を技術より心で演技した” 「獬豸(ヘチ)」

チョン・イルは「今回の作品は特に大変で長く記憶に残ると思います」と明らかにした。英祖を演技して劇中で父親、異母兄弟など大切な人をたくさん失ったせいで実際でも感情の消耗が大きかったからだ。チョン・イルは「人々を見送って僕ひとり残るという演技をするのが大変でした」と打ち明けた。ドラマ撮影の後半部には長い間共にしたペットの犬が急にこの世を去るということもあったという。何といってもチョン・イルを苦しめたのは劇中で王としての資格が不足だという思いから絶えず自身を責めてむち打った若い英祖だった。チョン・イルは「成長痛を経験するキャラクターなのでいっそう難しかったです」と話した。それで英祖の愛民の感じられるシーンは、彼の心により深く刻まれた。

「『獬豸』は時代劇ですが、現在社会に示唆するところが大きいです。臣下のための耆老宴(キロヨン)で民のために演説をしたり、伝染病が広まって当惑した民の心をなだめるために自ら活人署(ファリンソ)に出向くシーンは心に感動を与えます。捏造された逆謨の真実を明らかにするために土下座で王の許しを請うシーンを1日中撮った後はまともに歩くこともできませんでした。」

チョン・イルは、2006年にシチュエーション・コメディー「思いっきりハイキック!」のユンホ役でデビューするなり大きな人気を集めた。思春期の少年の荒々しい反抗期、切ない片思い、笑いを誘発するとぼけた魅力が女心を魅了した。その後ドラマ「帰ってきた一枝梅」「49日」「太陽を抱く月」「イケメンラーメン店」「シンデレラと4人の騎士」などに出演したが、相変わらず「思いっきりハイキック!」のユンホとしてチョン・イルを記憶する一般大衆も多い。チョン・イルは「俳優に代表作があるというのは感謝なことです」としながら「『思いっきりハイキック!』があったからこそ今の僕があり得ます」と述べた。イメージを崩したいと考えてみたことはないかと尋ねると「実は、たくさんしました」と打ち明けた。

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2019.05.11