「崩したいからと崩せるものではないということを知りました。(多様なキャラクターを演じてイメージを)積んでいくのであって崩すのではなかったわけです。今の僕の年ではもう一度『思いっきりハイキック!』はできません。ハハ。20代によく似合ったのが『思いっきりハイキック!』のキャラクターならば、30代にはまた何か作っていかなければならないでしょう。」

30代になって20代の時とはどのように変わったかという質問には「20代の時は心が忙しくて心細い日々を過ごしました」として「僕がずっと俳優ができるだろうか。一般大衆に忘れられたらどうしようかと思いました」と打ち明けた。代替服務をした時間が変化のきっかけになっただろうか。

「養老院で認知症のお年寄りの面倒を見て2年をすごしながら、敢えて僕に与えられた時間を(悩みながら)無駄使いする必要がないだろうと思いました。現在を楽しむだけでは不足でした。起こってもいないことを前もって心配するのはやめようというように考えが柔軟になりました。」

チョン・イルは現在雑誌の編集長としても活動中だ。3月からライフスタイルマガジン「KRIBBIT」を創刊して季刊誌として発行している。初回号でチョン・イルは、「思いっきりハイキック!」で共演した俳優ナ・ムニを直接インタビューして記事を書いた。彼は「俳優ではなく30代の私を一般大衆にお見せしたくて挑戦することになりました」と明らかにした。これから自分自身が好きな場所や食べ物、文化などを紹介してインタビューも直接するという覚悟を見せた。

「新しいチャレンジを楽しくしていこうと思います。僕の作品を通じて一般大衆が慰労されることができたら嬉しいです。善なる影響力を与えることができる俳優になりたいです。」

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