-そして、5曲目。
「ソナギ~夕立~」がきましたね~。
-SEVENTEENのウジさんが手掛けたI.O.Iのラストソング。
日本ではI.O.Iのラストソングとして、有名な曲ですよね。でも、最初に聴いたとき、I.O.Iっていうことではなく、メロディが好きだったんです。その後、歌詞にもハマっちゃって。歌詞の表現がストレートじゃなくて、別れの涙を夕立に例えた表現じゃないですか。それがすごくいいなと思って、誕生日イベントで歌って、反応もよかったし、いまの自分の感情、状態とぴったりだなと思って選びました。この曲を作ったのはSEVENTEENのウジなんですけど、カバーしたいと話しをしたところ、快くokしてくれて今回収録させてもらうことになりました。
-この曲は日本語バージョンとして、新たに日本語の歌詞が作られましたが、歌ってみていかがでしたか?
最初、原曲の歌詞を日本語にしたものを見たら、自分が思っている感じじゃなかったんです。それで、“ちょっと変えてもいいから、芸術的に、詩的に変えてもらえますか?”ってお願いして、この歌詞になりました。これだったら、単語は違うけど、同じ感情で歌えるって思ったので。正直この曲じゃなくて、ほかの曲を入れようって意見もあったんですけど、自分のソロアルバムだから、どうしても入れたかった曲なんです。
-そして、最後の曲です。コヌさんが作詞・作曲を手掛けた「また会えるから」。
韓国でデビューしてから9年間、たくさんレコーディングをしてきましたけど、レコーディングしながら、涙が出たのは初めてです。最後のフレーズ「少しだけさようなら また会えるから」を歌っていたら、感情を入れすぎたわけでもないのに、ただ、涙が出てきて。この曲は「ソナギ」と違って、直接表現する曲で、コヌ兄に「バラードを作ってください」ってお願いして、作ってもらった曲です。すごくありがたい。
-メンバー特典ということですね(笑)。
ハイ、メンバー特典で(笑)。ディレクションもコヌ兄が来て、やってくれました。歌詞を読んだら、もうすぐに分かる。
-コヌさんらしい曲ですよね。
こういうコヌ兄らしいのが好きです。たぶん、「ソナギ」とこの曲は涙を我慢するのが、ミッションじゃないかなと思います(笑)。
-特にグッとくる歌詞は?
もちろん、最後です。
-「さようなら」っていうフレーズが、やっぱりなんか悲しさを増長させるというか。
「ソナギ」にも、「もう…さよなら…」って歌詞が入っているし(笑)。でも、“また会えるから”。
-そうですね。会えるという希望で終わると。ちなみに、レコーディングのとき、コヌさんから何かアドバイスはあったんでしょうか?
コヌ兄ってピッチとリズムが大事じゃなくて、「その前の感情の方がもっと良かった」、「ここは弱めに」とか「もっと感情入れてほしい」とか、感情を大切にしてディレクションをする人で、それが終わってから、ピッチとかリズムを考えるタイプなんです。それが好きですね、僕は。もし、ピッチとリズムが完璧な人でも、感情が何もないなら、僕は聴きたくないです。ピッチとリズムが間違っても、耳じゃなく、心を動かす歌だったら聴くんじゃないかなと思います。それがコヌ兄の音楽性で、コヌ兄の尊敬する部分ですね。
-今回、レコーディングは順調に進んだんですか?
ハイ、1週間で6曲。コヌ兄の曲が1番難しかったです。コヌ兄の曲だけ、2日かかりました。
-コヌさん色の強い曲ですからね。
でも、コヌ兄から言われたのは、「この曲も自分のスタイルをけっこう抜いて作ったよ」って。最近、コヌ兄が作っている曲、たぶんソロコンサートで歌うと思うんですけど、もっとジャンルの幅が広くなったんです。もっと芸術的な曲もあるし、アイドルっぽくなっている曲もあるし。ま、もうちょっとアイドルっぽくなってほしいなとは思いますけど(笑)。だから、インス兄とコヌ兄を混ぜたらすごく完璧だなと思います。
(4ページに続く)