何度目の人生?
このドラマの真髄は、人間の輪廻転生が重層的に描かれているところだ。
主人公のキム・シンはこう語る。
「人間は生まれ変わって四度の人生を経験する。一度目は種を植え、二度目は水をやり、三度目に収穫して、四度目に食べる」
このセリフが何度も出てくる。
その度に、視聴者は思いをめぐらせる……いったい、自分は何度目の人生を歩んでいるのだろうか、と。
あるいは、もう四度目になってしまったのか、と。
たとえ輪廻転生を信じなかった人ですら、『トッケビ』を見ると、気持ちが変わってくるのでは……。
キム・シンというキャラクターについて、演じたコン・ユが解説してくれた。
「900年はとてつもなく長い時間です。キム・シンが屋上から世の中を見下ろしているとき、その表情はいつも寂しそうでしたが、それは人生を達観していたからではないでしょうか」
(3ページに続く)
『トッケビ』から眠っていたコン・ユがついに俳優魂を覚醒させた!
コン・ユ主演の『トッケビ』の中に『冬ソナ』と共通する瞬間を見た!