衣裳チェンジして登場したイ・ジュンギは、ニューアルバム「DELIGHT」の収録曲「Can't be slow」から後半戦をスタート。スポーティーな衣裳から、かっちりしたジャケットとスリムなパンツで、スタイルの良さを際立たせている。「Thank you」「一言だけ(Rock ver.)(日本語バージョン)」で再び激しく歌い踊ると、バックのビジョンには彼の主演したドラマ「麗〈レイ〉~花萌ゆる8人の皇子たち~」のシーンが映し出され、そのままOST(劇中歌)の「君のために」へ。ドラマの切なさとシンクロした歌声が、会場の雰囲気をガラリと変えた。
今回のツアーでは、生バンドでライブを行っているイ・ジュンギ。バンドメンバー紹介では、彼らとの仲睦まじいやりとりを見せ、イ・ジュンギが彼らに全幅の信頼を寄せていることがよく分かる一幕も。ここで、アコースティックギターのみでの歌唱コーナーが設けられ、静寂の中にギターとイ・ジュンギの声だけが会場に響き渡る、なんとも贅沢な時間となった。2曲披露したのち、日本だけで披露したという山下達郎の「クリスマス・イブ」を歌い、うれしそうなファンの表情を見て、彼自身も「喜んでもらえてうれしいです」と満面の笑みを見せた。すると一転、可愛らしい音楽が流れ、「サメの家族かぞく(baby shark)」を披露。歌いながらサメのぬいぐるみを客席にプレゼントするなど、遊び心あふれる楽しいひとときで会場を沸かした。「僕はどうしてもうまく歌えないんだけど、皆さんはどうですか?」と客席に降りていくと会場は大歓声! 一人づつマイクを向けてワンフレーズずつコーラスのチャレンジしてもらうも、一人として正解のフレーズが出てこず、「うまく歌えないのは僕だけじゃなくて安心しました(笑)」と笑いを誘うイ・ジュンギ。
「褒めてくれ」「Fiery Eyes」の後、「皆さんも一緒に歌ってください!」と始まったのは米米クラブの「君がいるだけで」とSMAPの「世界に一つだけの花」。これらの楽曲も、彼のツアーでは定番曲となっているため、ファンも笑顔で一緒に歌い会場一体に。
「DELIGHT」収録曲の「For us(日本語バージョン)」を歌うと、「この曲は、『Together』に続く定番曲になると、僕は確信しています!」と告げ、ファンも応えるように拍手と声援を送る。「次が最後の1曲です」とイ・ジュンギが伝えると、会場からは「ダメー!」「いやー!」との声が次々と発せられたが、「僕も名残惜しいですが、また日本で会いましょう!」と「For a While」を歌唱し、本編を締めくくった。
アンコールの声が沸き上がると、スクリーンには本公演のメイキング映像が流れ、今回のステージへの彼の思いと、意気込みが感じられる時間となった。
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