―JUNIELさんの音楽作業についてもお話を聞きたいと思いますが、昨年、自身のデート暴力を受けた経験をもとに制作した楽曲を発表して注目を集めました。楽曲は自身の経験から書かれることが多いのですか?
JUNIEL:そうですね、やっぱり自分が実際に経験したことの方が、感情を入れやすいです。
―昨年、自身のデート暴力を受けた経験をもとに制作した楽曲を発表して注目を集めたこともありました。その経験を告白するだけでもJUNIELさんにとって勇気がいることだったと思います。
JUNIEL:そうですね。歌う時に思い出されることもありますが、こんなことも起こりうるんだということを、皆さんに知ってほしいなと思って歌にしました。辛い経験だったので、最初は私から言うことは危険なことじゃないかなとも思ったんですが、自然に書けて、歌になったんです。
―普段作詞はどのようにしているのですか?
JUNIEL:今日どのくらい書こうとかは決めずに、思いついたら書いていきます。外にいる時に思い浮かんだら、携帯にメモしたり、自分の声を録音したりします。今回はこういう曲を書こうとテーマを決めて書くこともあれば、それまでためてきた言葉を集めたら曲になったり、テーマがひらめくこともあります。それから外に出て感じることもあると思うので、旅行はするようにしていますし、毎年夏には海に行きますね。
―最新アルバムの「Ordinary things」の日本版には、日本語の曲「Tokyo」も収録されているんですね。
JUNIEL:はい、このアルバムは、私が大変で疲れていた時に作った曲たちが収録されています。愛の話もあるし、普通の20代、30代の人たちが抱えているような悩みについて作りました。最初は自分のこととして書いていたのですが、友達に聴かせてみたら「私もこうしてるよ」と共感してくれました。「Tokyo」は、自分が東京にいた時の記憶とか、東京が懐かしいなと思う気持ちや、東京についてのさまざまな感情を入れました。
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