別名は「山岳部隊」
軍事境界線というと「北緯38度線」とよく言われるが、楊口郡の場合はその38度線より北にある。
それだけ、最前線だということだ。
そんな場所に位置している怒濤部隊の一番の目的は、北朝鮮が侵略してきたときにいかに防ぐかということ。それだけに、軍事境界線付近の特別な警戒も重要な任務になっている。
この怒濤部隊が位置しているのは、典型的な山岳地帯。地形的には非常にアップダウンが多い場所だ。
それゆえに、怒濤部隊は別名で「山岳部隊」とも呼ばれる。
このように、地形の高低が大きい地域では戦車がなかなか使えない。それだけに、歩兵がどれだけ機敏に動けるかということが重要な役割を持っており、集団としての統率力や個人としての戦闘能力の向上を訓練の目的にしている。(ページ3に続く)