そんな雰囲気の後では、歌いづらいと話すソン・シギョンだが、曲のイントロが流れると、すっとその世界観に入り、「星から来たあなた」のOST「君のすべての瞬間」、「雲が描いた月明かり」のOST「やさしくさよなら」を感情豊かな表現力で歌い上げた。
「やさしくさよなら」は、日本1stアルバム「DRAMA」に日本語バージョンが収録されており、日本語バージョンに慣れているから、思わず日本語の歌詞が出そうになったとし、日本語バージョンをワンフレーズ歌い、「日本語のほうが自然に聞こえます(笑)」とソン・シギョン。さらに、「DRAMA」の収録曲の中から、MISIAの「Everything」と小田和正の「さよならは 言わない」を心を込めて歌った後、昨年のツアー中に見たという小田和正が贈る恒例ライブ番組「クリスマスの約束」に出演してみたいという願望も明かした。
本編最後の曲はデビュー曲。「そのとき僕は21歳でした」と話し始めたソン・シギョンは、綾小路きみまろ風に、「あれから18年! いまは節々が痛い中年になりましたけど、まだ心はそのときのままです。体はそのときのままではありません」と自虐ネタで最後まで笑いを取り、曲の説明をした後、「歌う瞬間だけは、21歳の男に戻って歌います」と「僕に来る道」を熱唱。アンコール曲「二人」まで、観客の耳と心を惹きつける歌声で、プレミアムコンサートを締めくくった。
最後はステージに3人が登場。キム・テウは「すごく楽しかったです。皆さんがとてもステキな反応をしてくださったおかげで、僕のほうが力をもらい、頑張って楽しくできたと思います」と言えば、ペク・チヨンも「飛行機に乗るときから楽しみにして来たんですが、皆さんに会ったら、私の期待をはるかに超える楽しさでした」とファンに感謝。ソン・シギョンは「楽しい時間でしたし、最初にも言いましたが、僕の自慢のアーティストさんたちです。心強かったです。最高のバラード歌手です」と誇らしそうにし、豪華アーティスト3人によるステージは大盛況のうちに幕を閉じた。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
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