「インタビュー」2PMジュノ、「ただ愛する仲」の“お前がやりたいように生きろ”というセリフが大きな力になった

写真提供= JYPエンターテイメント

 

Q. 「ただ愛する仲」は、セリフが多いドラマだといわれています。最も感銘を受けたセリフやシーンはありますか?

ジュノ:カンドゥとおばあちゃん(ナ・ムニ)のシーンです。劇中でおばあちゃんが亡くなってカンドゥがひとり過去を回想します。椅子にカンドゥとおばあちゃんが座って話をするんですが、おばあちゃんが「他人を気にせず、生きたいように生きろ」と言います。そのシーンを撮影するとき、ナ・ムニ先生の顔を見ただけで涙がにじみました。それは先生の経験の深さです。まなざしだけで一緒に演技する相手の心を動かせる力...

Q. 大先輩であるナ・ムニさんと演技した感想は?

ジュノ:先生との出会ったのは初めてでした。以前先生が出演した映画「I Can Speak」(2017)を見ました。またMBCのシチュエーションコメディ「思いっきりハイキック」(2007)や「さつまいも」で笑わせてくださったことも覚えています。ところが、実際に会った先生は、僕が持っていたイメージと違っていました。先生がおばあちゃんというキャラクターを演技しながら、北朝鮮のなまりを使うんですが、セリフをやりとりして意外な印象を受けました。おかげで「僕も新らしくやらなければ」という思いがわいてきて、わくわくしました。ナ・ムニ先生と演技する時は、カンドゥという人物を素直に表現できました。時には友達のように、母と息子のように...カンドゥはおばあちゃんにだけは甘えもするし、心の奥底にある深い話をすることができて楽しくもありました。

Q. ナ・ムニさんから褒められたことや、助言を受けたことがありますか?

ジュノ:ありがたいことに褒めてくださったことがあります。「あんたは、誠実によくやる」という言葉でした。実は、まだその意味が何であるかを探している途中です。よく分かりません。うまいのはうまいのですが、誠実にうまいとはなんだろうか?正確には分かりませんが、真心を持って真実で演技しようと努力しました。その努力を良いと言ってくださったのではないかと思ったりしています。(笑)先生は、本当に見る目があってセンスが素晴らしいです。無造作に投げかける一言がおもしろいです。僕にも壁を作らないで接してくれました。会話をするときに、気兼ねをしませんでした。一度、控え室のドアを開けて入って行くと、「外は雨が降ってる?」と尋ねられました。「やみました」と言うと、「セリフを言ったんだ」とおっしゃいました。それでふたりでメイクアップとヘアスタイリングを受けながらセリフを練習しました。先生は、撮影を前に練習をたくさんなさいます。ところが、相手俳優に気をつかって、僕が疲れるかと思って合わせてみようともおっしゃらないです。ひとりでブツブツ練習をしておられるときに、僕が何気なく横に移動してセリフをやり取りします。撮影現場でのマナーもとてもよかったです。それほど演技を長くされてもNGが出たら、まず「申し訳ありません」とおっしゃいます。今後も演技をするにあたって本当に見習うべき姿勢だと思いました。

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