「コラム」連載「康煕奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流」Vol5 「韓流スターが兵役にいかなくてもいい日」はいつ来るのか

現在の芸能界では、主役級の俳優が次々と兵役に入っている。イ・ミンホ、キム・スヒョン、チ・チャンウク、チョン・イル、2PMのテギョン。兵役がなければ、彼らは今もドラマでバリバリ活躍していたはずなのだが……。

若者の負担がとても大きい

社会制度の中で、日本になくて韓国にあるもの……。それは、何と言っても徴兵制に違いない。
韓国の兵役法によると、韓国の成人男子すべてに兵役の義務がある。女子に関しては、志願によって兵役に就くことも可能だ。
この兵役期間は、陸軍と海兵隊が21カ月、海軍が23カ月、空軍が24カ月となっている。現在の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、2017年5月に大統領に当選したとき、兵役期間を21カ月から18カ月へと3カ月短縮することを公約に掲げていた。
これは、国民の反対も少ないので、彼の在任中には実現の運びとなるだろう。このように短縮されたとしても18カ月であり、その負担はとても大きい。


なにしろ、20代の貴重な時期なのである。
デジタル技術の急速な発展によって、今や人工知能まで実現できそうな時代になった。
先端分野で若者たちの能力を発揮することが国益にかなうと思うのだが、現実は違う。韓国では長い兵役期間が若者たちに課されていて、その時期には社会から隔絶されて軍務に集中しなければならない。その経済的な損失は、はかりしれない。
しかし、韓国で徴兵制の廃止という議論は起こってこない。分断国家として南北の緊張が高まって中では、それも当然のことかもしれない。そうであるならば、果たしていつ韓国から兵役がなくなるのだろうか。

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2018.01.20