「インタビュー」 「師任堂(サイムダン)、色の日記」出演ヤン・セジョン インタビュー 

Q. 青年期のイ・ギョムとハン・サンヒョン、二人の人物を一つの作品の中で演じられています。
演じ分ける際に難しかったことはありますか?現代劇と時代劇を演じる上での違いなど、お聞きしたいです。

“演じ分け”という単語は一切考えませんでした。

現代のサンヒョンを演じるために、私は国立中央博物館でまるで暮らしていたようでしたよ(笑)。
撮影がある日もない日も博物館に台本を持って行って1500年代から1700年代の東洋画や王様の肖像画、草虫図などをずっと見ていました。一回だけでは足りないと思って、私と一体化させるのが正しいと思い、その場所で台本を読んで。
時代劇の部分は台本に忠実にしました。現場に到着してすぐに韓服(韓国伝統衣装)に着替えて、ロケ場所の民俗村(ミンソクチョン)を一人で歩きながらイメージを頭に盛り込もうとしましたね。イメージを描くのが重要だと思いました。

時代劇と現代劇を交差しながら撮影しました。例えば月曜日には現代劇を撮影したら水曜日あたりには時代劇を撮影したり、ある時は丸ごと1週間現代のシーンを撮ったりもしました。行ったり来たりしましたが、混沌はしませんでした。もし、この二人の人物が繋がっているとしたらむしろ混沌したと思います。しかしそうじゃなかったので、私はその部分では大変ではありませんでしたね。

時代劇は思ったより創造の幅が広いと思いました。決まった枠組みの中で演じなければならないのかと思ったら、実際現場に行くと、より面白い気がしましたね。いろんな創造の余地があって楽しかったです。
韓服もとても良かったです。いろんな動作が出来ましたね。不思議な気分でした。それに私自身、韓服はあまり来たことがなかったので。子供の頃もあまり韓服を着た覚えがないんです。

Q. ご自身が演じられた中で、一番好きなシーンを教えてください。

この質問がとても難しいです。全てが大事なシーンなので・・・!
今思い出すシーンの中では、師任堂が婚礼を行ってから、彼女に会いに行って「こんなことありえない!ありえない!」と嗚咽するシーンがあるのですが、そのシーンは私の全ての神経を集中して演じた記憶があります。

Q. 台本を読んでイ・ギョムに共感できた事はありますか?反対に共感できなかったこともあればお聞きしたいです。

役者が、自分が演じるキャラクターに対して共感するため努力しますよね。もし、共感が出来ない部分があったら、感情の記憶を思い出して演じる時もあるし、私は共感するために本当に努力しました。
共感が難しいときはそれに類似する経験が自分にあったのか感情の記憶を思い出して演じた気がします。(4ページに続く)

2017.06.28