私たちが見ていた北朝鮮。それは演出された姿だった映画『太陽の下で-真実の北朝鮮-』ヴィタリー・マンスキー監督オフィシャルインタビュー
北朝鮮政府が演出した“庶民の日常生活”。その裏側を、ロシアの撮影スタッフが危険を冒して暴き、政府の強力な圧力と非難を押しのけ世界各国で上映され高く評価された話題作『太陽の下で-真実の北朝鮮-』が1月21日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次公開となります。
「動画」『太陽の下で-真実の北朝鮮-』予告編
本作はロシアのドキュメンタリー映画監督ヴィタリー・マンスキーと北朝鮮当局の共同制作で1年の期間をかけて、8歳の少女ジンミとその家族の”理想の家族“としての姿を追ったドキュメンタリーとして製作される予定だったが、撮影が始まると北朝鮮当局が親の職業やクラスメイトとの会話など、すべて北朝鮮側の監督が一家に演技をつけ始めた。そこで目的を変更して、そうした「舞台裏」を隠し撮りした。映画は出演者たちに台詞を言うタイミングを細かく指示を出す”やらせ“まで、すべてをありのままに映し出している。ドキュメンタリーとは名ばかりで政府が市民を“演出”し、北朝鮮のイメージ操作をしている恥部が映画であらわにされることを恐れた北朝鮮は、ヴィタリー・マンスキー監督の出身・ロシアにすぐに上映禁止を要求。ロシア政府は監督への非難声明と上映禁止を発表。しかし世界各国はこの発表を無視し、映画は韓国、アメリカ、ドイツ、イタリア、カナダをはじめ20都市以上で上映された。(2ページに続く)