「コラム」昔も今も「陰の女帝」が出ると国が乱れる

「陰の女帝」の共通点

もちろん、圧倒的に多数を占める男性政治家が国を危うくさせた例は枚挙(まいきょ)にいとまがない。朝鮮王朝時代の国王しかり、現代韓国の大統領しかり、である。
そういう意味では、真っ先に男性政治家が責められるべきである。
しかし、「陰の女帝」が登場したときは、昔も今も共通点がある。それは、「身内で側近を固めて、外の声を聞かず、賄賂が横行する」ということだ。
文定王后、貞純王后、純元王后……そして、崔順実。
私利私欲で国を危うくさせたという意味では同罪である。
果たして、結末はどうなるか。
ちなみに、文定王后、貞純王后、純元王后の3人は、自分が悪行を行なったにもかかわらず、幸せを自覚しながら安寧に息を引き取っている。
崔順実だけは、そうもいかない。彼女を待っているのは断罪だ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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2016.12.04