「コラム」昔も今も「陰の女帝」が出ると国が乱れる

彼女たちは何をしたのか

文定王后が産んだ王子は13代王・明宗(ミョンジョン)として即位したが、未成年だったので文定王后が代理で政治を仕切った。彼女は身内で役職を独占し、干ばつで餓死者が続出しても知らん顔をして利権政治に明け暮れた。
2人目。
21代王・英祖(ヨンジョ)の二番目の正室だった貞純(チョンスン)王后は、名君として名高い22代王・正祖(チョンジョ/ドラマ「イ・サン」の主人公)を毒殺した可能性がある。さらに、正祖の息子が23代王・純祖(スンジョ)として10歳で即位すると、王族の最長老として政治に関わり、正祖が進めた改革をつぶし、キリスト教徒を大弾圧して多くの信者を虐殺している。恐ろしい悪女である。

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2016.12.04