「コラム」昔も今も「陰の女帝」が出ると国が乱れる

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歴史は様々な教訓を現代に残してくれる。韓国を揺るがせている朴槿恵(パク・クネ)スキャンダルの黒幕と目されている崔順実(チェ・スンシル)。彼女は果たして「陰の女帝」だったのか。

側近政治の弊害

朝鮮王朝には27人の国王がいたが、未成年の国王が即位した場合には、成人するまで王族の最長老女性が代理で政治を行なった。こうした「陰の女帝」が登場すると、側近政治が跋扈(ばっこ)して国は大いに乱れた。
特に、「陰の女帝」として悪名高いのが3人だ。
1人目。
11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正室だった文定(ムンジョン)王后は、二番目の正室が産んだ中宗の長男(12代王・仁宗〔インジョン〕)を毒殺した疑いがきわめて高い。
自分が産んだ息子を王位に就かせるためである。

(2ページにつづく)

2016.12.04