「コラム」なぜ韓国のドラマは常にどなり合っているのか

やはり「ケンカ上手」

韓国の人たちは、ドラマのようにいつもどなり合っているわけではない。私も韓国の知り合いが多いが、その人たちがどなり合う姿をほとんど見たことがないのだ。つまり、韓国ドラマは誇張が多いのである。
しかし、誇張であって嘘ではない。韓国ドラマでどなり合うシーンが多いのは、やはり韓国では何らかの口ゲンカが多いことの証でもある。
ドラマを見ているとよくわかるが、口ゲンカをした当人同士が、次の日にはお互いにケロリとしている。つまり、気まずい雰囲気が残らないのである。そこが韓国の人たちの「ケンカ上手」なところだ。
日本では、そういうわけにはいかない。どんなに仲がよくても、どなり合ったらシコリが残る。これはもう、国民性の違いとしか言いようがない。
かくして、韓国ドラマが好きな人は、今日もどなり合うシーンをたっぷり見る羽目になる。それが面白かったとはいえ、決して日本で真似してはいけません。あくまでも、韓国で通じる話なのだから……。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

コラム提供:ロコレ
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2016.11.20