言いたいことを我慢しない
日本のドラマは、ここぞというときに恋人たちがもめたりするけど、ふだんはどなり合ったりしない。むしろ、言いたいことはあっても、グッと心に呑み込んでしまう場面が多い。感情を出さずに耐え忍ぶ姿が、むしろ視聴者に余韻を残すのである。
あるいは、どなり合って感情をぶつけすぎる場面は視聴者に不快感をもたらす、と考えている脚本家が日本に多いかもしれない。
しかし、韓国の人たちは人間関係において対立をあえて避けようとはしていない。自分が言いたいことを我慢するのが一番のストレスだ、ということをよく知っていて、できるだけ自分の主張をアピールする。
その結果、たとえ相手と対立したとしても、それによって考え方の違いが明らかになって、かえって折り合う接点を見つけやすくなる。
(4ページにつづく)